消費者庁は3日、インターネット上で販売される健康食品など88商品で、違法な表示が認められたと発表した。82の販売事業者に対し、表示の改善を要請。ショッピングモール運営事業者にも表示の適正化への協力を求めた。

　監視期間は昨年10～12月までの3カ月間。ロボット型全文検索システムを用いて、検索キーワードによる検索と目視による確認を実施した。検索キーワードは、「がん」・「糖尿病」・「風邪」などの疾病治療・予防効果、「免疫力」・「肝機能」などの身体組織機能の増強・増進効果、「ダイエット」・「美白」・「薄毛」などの身体の美化に関する表現。

　監視の結果、88商品（82事業者）について、健康増進法で禁止している虚偽・誇大表示に該当すると認められた。いわゆる健康食品が63商品、加工食品が13商品、飲料が11商品、生鮮食品が1商品の内訳となっている。

　いわゆる健康食品では「免疫力向上」、「二日酔い」、「日焼け止め」、「ダイエット」、「美白」、「エイジングケア」などを標ぼう。飲料では「むくみ改善」、「風邪・インフルエンザ予防」、「疲労回復」、「ストレス軽減」などを表示していた。