6月サプリ支出11%減 【家計調査】勤労者世帯14%減、無職世帯は6.5%増
総務省統計局がきょう6日発表した6月の家計調査(2人以上世帯)。サプリメントなど「健康保持用摂取品」の1世帯あたり消費支出は1,073円だった。前の月と比べて99円増加し、3カ月ぶりに1,000円台を回復。ただ、前年の同じ月と比較すると、名目で11%のマイナスと大きく減少した。
健康保持用摂取品の1世帯あたり消費支出の前年同月割れは2カ月ぶり。前の月の名目1.8%増から減少に転じた。2024年は支出が振るわず、6月までに、名目の前年同月比2ケタ減は2回(4月、6月)を数える。5月を除き、全ての月で前年同月を下回った。
6月の健康保持用摂取品の1世帯あたり消費支出を世帯別に見ると、勤労者世帯が落ち込んでいる。同世帯の1世帯あたり消費支出は789円。名目の前年同月比は14.1%減だった。前年の6月は29%近い増加を見せていた。その反動で2ケタ減に落ち込んだ可能性もあるが、減少は4カ月連続。24年は、6月までのところ、800円に届く月が一度もない。
一方、無職世帯の1世帯あたり消費支出は1,500円ジャスト。名目の前年同月比は6.5%増だった。増加は3カ月連続で、勤労者世帯と好対照をなす。直近2カ月は、支出額が前の月との比較で減少する状態が続いていたが、6月は、前の月の1,329円から増加に転じた。
なお、6月の1世帯あたり消費支出は全体で28万888円だった。物価変動の影響を取り除いた実質の前年同月比は1.4 %減。減少は2カ月連続。
24年家計調査関連記事:1月、1,000円届かず 1世帯あたり961円に
:2月、1世帯あたり1,000円、900円台の前月からは回復
:3月、8.9%の減少 1,100円超えるも3カ月連続のマイナス
:4月、約16%減 小林製薬「紅麹サプリ」問題渦中 無職世帯は増加
:5月、5カ月ぶりプラス しかし2カ月連続で1,000円に届かず