5対35、撤回届出が7倍多く 【機能性表示食品届出DB更新】7月に入り顕著に増加、100件超える勢い
機能性表示食品の届出データベースの更新が24日にあった。新たに受付公開された新規届出は5件(サプリメント4件、サプリ以外の加工食品1件、生鮮食品ゼロ件)にとどまる。それに対して追加された撤回届出は35件に上った。7月に入り、撤回届出が顕著に増えている。
ルテオリンのSR、PRISMA2020準拠
公開された新規届出には、PRISMA2020準拠の研究レビュー(SR)が含まれる。原材料メーカーのオリザ油化㈱(愛知県一宮市)が届け出たもので、高めの尿酸値を下げる機能を訴求するルテオリン(菊の花抽出物)のSRについて、2020準拠の様式で初めて届け出た。
一方、35件が一気に積み上がった撤回届出。今月17日から19日までの3日間に届け出られたもので、撤回理由は「販売予定がなくなった」と「販売終了」の主に2つ。前者を理由に、キリンビバレッジ㈱(東京都千代田区)、小岩井乳業㈱(同)、キリンホールディングス㈱(東京都中野区)のキリングループが合計29件を取り下げた。他の6件(3社)は、販売終了をはじめ「販売予定がなくなった」ことを理由に撤回届出が行われた。
撤回増加の理由は?
7月1日以降、同19日までの撤回届出は累計86件に上る。6月は月間で32件のため、増加傾向は明らか。理由は定かでないが、「制度改正を見越し、今後販売する予定のない届出の撤回が進みはじめた」や「ナチュラルメディシンデータベースの利用規約変更を背景にした撤回がまだ収束していないのではないか」などと推測されている。
【石川太郎】
7月の届出DB更新:【3日】7月最初の更新は既存中心の構成に
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