4月のドラッグストア販売額、「化粧品」が大幅減 「健康食品」も落ち込む
経済産業省が29日発表した商業動態統計(速報)によると、新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が出された4月の販売額は、「百貨店」が前年比71.5%減、「コンビニエンスストア」が同10.7%減と大きく落ち込んだ。一方、ライフラインに位置づけられた「ドラッグストア」は同10.4%増、「スーパー」も同3.6%増となり、くっきりと明暗が分かれた。
「百貨店」の4月の販売動向を見ると、主力の衣料品が同82.4%減、飲食料品が同50.6%減など。「コンビニエンスストア」はファストフード・日配食品や加工食品などの商品販売額が同10%減、サービス売上高が同22.2%減となった。
「ドラッグストア」の4月の販売額は、同10.4%増の6,162億円(1万6,548店舗)に拡大。商品群別で見ると、「健康食品」は同4.3%減の171億円、「化粧品・小物」は同15.9%減の710億円に落ち込んだ。一方、「衛生用品・介護・ベビー」は同20.4%増の416億円、「家庭用品・日用消耗品・ペット用品」は同19.8%増の973億円、「食品」は同26.1%増の2,002億円と、それぞれ大幅に拡大した。