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3月9日は「SACの日」 備前化成、機能性関与成分の普及啓発を強める

 身体的・肉体的な疲労感を軽減する働きが報告されているニンニク由来の食品成分、S-アリルシステイン(以下、SAC)の認知度を高めようと、医薬品原薬やサプリメントなどの製造を手掛ける備前化成㈱(岡山県赤磐市、清水富江社長)が普及啓発活動を強めている。毎年3月9日を「SAC(サック)の日」とすることを(一社)日本記念日協会に申請して先ごろ登録されたほか、脳科学者として知られる茂木健一郎氏の講演をスポンサードするなど、これまでにない取り組みを進めている。

 備前化成は、SACを含有するニンニク素材の原材料販売や、それを配合した最終製品の受託製造などを手がける。生のニンニクにはほとんど含まれないSACを大幅(およそ200倍)に増やす発酵技術(技術名称:SACLATION)を開発したのを機に、本格展開を始めた。機能性表示食品制度に対応できる素材としても需要開拓を進めていて、これまでに「注意力や思考力などを使う作業による一時的な精神的疲労感を軽減することが報告されています」というヘルスクレームで届出実績を作っている。

脳科学者・茂木健一郎氏の講演に協賛も

 同社が協賛する茂木健一郎氏の講演は、SACの日(3月9日)の翌日、同10日に都内で開催される「Reライフフェスティバル2023春」(主催:朝日新聞社、協力:日本抗加齢医学会)の中で行われるもので、茂木氏は、「明るい未来を切り拓く、疲れに強い脳のつくり方」をテーマに講演するという。同社によれば、SACについても触れる予定。

 こうした活動以外にも昨年、同社と同様にSAC含有ニンニク素材の原材料販売を手掛ける㈱ダイセルと共に立ち上げた「SAC研究会」(市川寛会長=同志社大学大学院生命医科学研究科教授)として初の学術集会を都内で開催した。この研究会は、学識経験者のサポートも得ながらSACの普及啓発を進めていくため同2社が発起企業となり設立したもので、SACを配合した機能性表示食品の届出を増やすことも目的に、最終製品販売会社などに対する届出のサポートや学術情報の提供なども行う。

 また、SACに関する普及啓発活動とは直接の関係は薄いが、同社は昨年12月、ホームページを全面的に刷新し、デジタルマーケティングを強化したほか、岡山大学への寄付講座開設、2025年竣工予定の新工場(サプリメント素材専用)の建設など、動きが活発化している。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:3月9日はSACの日、登録証。備前化成提供)

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