米麹が酪酸菌増殖の鍵 AuBが香川大学との共同研究でメカニズムを解明
腸内細菌研究を手掛けるAuB㈱(東京都中央区、鈴木啓太社長)はこのほど、香川大学との共同研究により、米麹が腸内の酪酸菌(善玉菌)を増やすメカニズムを解明したと発表した。これまで「米麹は体に良い」とされてきた伝承を科学的に検証したもので、研究成果は1月に国際学術誌「Scientific Reports」に掲載された。
同社は、健康な成人の腸内に多く存在し、免疫制御に関わる酪酸菌の一種「フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ(フィーカリ菌)」に着目。実験では、フィーカリ菌の培地に米麹エキスを添加して培養したところ、蒸留水のみの条件と比較して菌量が約1.2倍に増加することを確認した。
メカニズムの特定に向けた解析では、米麹に含まれる消化酵素「α-アミラーゼ」が重要な役割を果たすことが判明。α-アミラーゼがでんぷんを分解する過程で生成されるオリゴ糖をエサとして、フィーカリ菌が増殖を促進する仕組みを突き止めた。
さらに、精製したα-アミラーゼ単体よりも米麹エキス全体を添加した方が高い増殖効果が得られたことから、米麹に含まれるビタミンなどの栄養素と酵素が相乗的に作用している可能性も示唆されたという。
同社は昨年7月、新ブランド「オーブ フードパントリー」を立ち上げ、商品展開を開始した。今後も、日常から腸内環境の改善をサポートする商品展開を図るとしている。
(冒頭の写真:同社リリースより)

