サントリー、飲料に新価値創造 「ウエルネス」「ムード」軸に国内外でポートフォリオ拡充
サントリービバレッジ&フード㈱(東京都港区、木村穣介社長)はこのほど、「ウエルネスケア」と「ムードシフト」の2つの価値軸を柱とした新価値創造プロジェクトの方針を発表した。エリアごとの生活者インサイトを起点に新商品開発を推進し、グローバルでのポートフォリオ拡充を加速させる。
同方針は、2025年4月に新設した「新価値創造部」を中心に立案した。背景には、従来のコーヒーや茶といったカテゴリー別の選択に加え、心身への機能的価値や気分に基づく情緒的価値を重視する生活者の変化がある。同社は直近20年で、国内飲料市場の拡大(約3%増)を大幅に上回る約35%増(2005年〜2025年販売数量ベース、同社推定)の成長を実現しており、この知見とグループの資産を柔軟に活用する。
戦略の実行に向け、事業展開国のブランド担当やR&D担当など、組織の枠を越えて集まった100人超のメンバーによる「新価値創造プロジェクト」を立ち上げた。エリアごとの市場特性に応じた価値創造を設計・実行し、新たな需要の創出を目指す。
第1弾として、タイで2026年3月上旬に、オフィスワーカーの生活実態に着目したハイドレーション飲料『Suntory Hy! Water Lock』を発売した。日本国内では今月14日から、サントリーウエルネス㈱の知見を活かした『ロコモアWATER』および『セサミン1000』を展開する。手軽に栄養を摂取できる健康習慣を提案し、中長期的にはRTD飲料以外の形態も含めた飲用シーンの創出に取り組むとしている。

