龍泉堂、研究主導型原料商社を加速 オリーブ葉新臨床と発信拠点整備で展開強化
㈱龍泉堂(東京都豊島区、塩島由晃社長)は、オリーブ葉エキスをはじめとする機能性原料について、基礎研究から臨床試験、論文発表までを一貫して手掛ける研究主導型の事業展開を強化している。
設立45周年を迎え、主力原料「Bonolive®」の新たな臨床成果を国際誌で公表したほか、新原料の上市準備や論文発信の拡充を進める。さらに池袋オフィス内にセミナールームを整備し、「龍泉堂インサイトセミナー」を開始するなど、研究成果を共有・活用へとつなげる発信基盤の構築にも力を入れている。
発信拠点整備とインサイトセミナー始動
同社は昨年、研究活動を支える発信拠点として池袋のオフィス内にセミナールームを整備した。会議室は3室を設け、6人用、10人用に加え、スクール形式で最大28人を収容可能なミニセミナールームを備える。28人用の部屋には85インチテレビを設置し、学術セミナーやプレスリリース時の勉強会、新たな知見の共有などに活用する予定だ。
同社では毎年9月に学術セミナーを実施しているが、これとは別に今年から、不定期で実施する「龍泉堂インサイトセミナー」を新たに開始する。パートナー企業を招待する形式を想定しており、第1回はきょう27日、大会議室で開催する。セミナー後には近くで懇親会も予定している。
インサイトセミナーは、顧客自身も気付いていない潜在的な本音・欲求・構想(インサイト)を見つけ出し、マーケティングや商品開発、営業活動に活かす情報や手法を学ぶ場として位置付ける。研究成果の蓄積だけでなく、それを共有し、活用へとつなげる環境整備を進めている点も同社の特徴。
Bonolive®臨床拡張と新原料展開
主力原料の1つであるオリーブ葉エキス「Bonolive®」は、これまで骨代謝や関節の健康、血中脂質改善など、主に中高年層、とりわけ閉経後女性の健康課題を意識した研究が進められてきた。高オレウロペイン含有を特長とする同原料について、同社は複数のヒト試験データを蓄積し、機能性表示食品や研究用途での活用を見据えたエビデンス整備を進めてきた。
昨年12月には、Bonolive®を用いた新たな臨床研究成果が国際学術誌に掲載された。閉経後女性を対象とした12週間の摂取試験で、毛穴数の減少や皮膚表面構造の改善を示す指標に有意な変化が確認されたほか、糖化関連指標の1つであるペントシジンの低下傾向、エラスチン量の低下抑制といった所見が得られたとしている。
抗酸化や抗炎症といった従来の注目点に加え、肌構造や糖化といった加齢関連指標に焦点を当てた点が今回の特徴である。経口摂取素材が皮膚表面構造や真皮関連指標に影響を及ぼす可能性を示した点を重視し、美容分野やフェムケア領域への応用可能性も示唆された研究と位置付けている。
今年からは、既存原料の研究深化と並行して、新原料の展開も積極的に進める。スペイン・バイオイベリカ社製の非変性Ⅱ型コラーゲン「コラバントN2(Collavant® n2)」の正式販売開始を予定している。関節・軟骨分野での活用を想定し、既存の「NEXT-Ⅱ®(次世代型非変性Ⅱ型コラーゲン®)」と両輪で販売展開を図る方針である。ifia&HFE JAPAN2026(5月開催)前の上市を計画している。
研究・論文発表の面では、「IGOB131®(アフリカマンゴノキエキス)」や「DygloFit®(ダイグロフィット)」をテーマに、年内に計4本の論文を執筆予定としている。原料の価値を科学的に裏付け、第三者が検証可能な形で示すことを重視する姿勢に変わりはない。
設立45周年を迎える同社は、エビデンスの蓄積、新原料の展開、論文発表の継続に加え、新たなスタイルのセミナーという発信基盤を整備した。研究成果を積み重ねるだけでなく、それを共有し、活用の場へとつなげる体制を構築している。研究と事業をどう結び付けていくのか、その動向が引き続き注目される。
COMPANY INFORMATION
所在地:東京都豊島区西池袋1-5-3
TEL:03-3985-8346
URL:http://www.ryusendo.co.jp
事業内容:サプリメント原材料の輸出入・卸・販売、サプリメントの製造・卸・販売
(冒頭の写真:新設したセミナールーム)

