輸入食料価格は上昇続く 企業物価2月速報、契約通貨で上昇・円は小幅動き
日本銀行が公表した2026年2月の企業物価指数によると、輸入食料品は前年同月比で上昇が続いたが、前月比では円ベースで小幅な低下となった。契約通貨ベースでは上昇しており、為替の影響を含めた価格動向に差がみられる。輸入段階のコストは依然として高水準にあり、企業の原材料調達環境に影響を及ぼしている状況がうかがわれる。
輸入食料は通貨別で動きに差
輸出物価指数は契約通貨ベースで前月比1.5%上昇、円ベースで同1.2%上昇し、前年同月比では9.5%上昇した。また、輸入物価指数は契約通貨ベースで前月比0.9%上昇、円ベースで同0.1%上昇し、前年同月比では2.8%上昇した。
輸入物価の内訳をみると、「飲食料品・食料用農水産物」は、円ベースで前月比マイナス0.1%、契約通貨ベースで同0.7%上昇、前年同月比では円ベースで4.1%上昇した。指数水準は178.8となり、前月の179.0からわずかに低下したものの、前年同月比では上昇が続いている。
輸入物価指数(契約通貨ベース)の前月比上昇に寄与した類別として「飲食料品・食料用農水産物」が挙げられており、小麦、鶏肉、牛臓器・舌が主な品目となっている。輸入食料品は、契約通貨ベースでは上昇する一方、円ベースでは小幅な低下となり、両者で動きに差があった。
1月速報でも同項目は前年同月比で上昇しており、2月速報にでもその傾向が続いている。ただし、2月は前月比で小幅な低下となり、指数水準も前月からわずかに下がった。
輸入物価全体では契約通貨ベースでの上昇が続いているものの、円ベースでは小幅な動きにとどまっている。
輸出物価は上昇も食品寄与は限定
輸出物価指数は総平均で前月比1.5%上昇、前年同月比9.5%上昇と、引き続き上昇している。ただし、輸出物価指数の内訳では、食品関連として明示された類別や品目の記載は確認されていない。前月比上昇に寄与した主な類別としては、電気・電子機器、金属・同製品、化学製品などが挙げられている。
このように、2月の企業物価指数では、輸入食料品は前年同月比で上昇が続く一方、前月比では円ベースで小幅な低下となり、契約通貨ベースとの間で動きの違いがみられた。
企業物価指数は、企業間で取引される価格を対象とする統計。輸出入価格の変動を通じて原材料や中間財のコスト動向を把握することができる。
今回の速報では、食料品については主に輸入段階で価格動向が確認された。

