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尿中カリウムから野菜摂取量を推定 奈良女子大学とヘルスケアシステムズが新技術を開発、郵送検査に導入

 奈良女子大学(奈良県奈良市、今岡春樹学長)と㈱ヘルスケアシステムズ(愛知県名古屋市、瀧本陽介社長)がこのほど、尿中に排出されるカリウム量を測定することで、手軽に野菜摂取量を評価できる技術を開発した。農林水産省委託プロジェクト研究「健康寿命延伸に向けた食品・食生活実現プロジェクト」(代表機関:農研機構)の一環として取り組んだもの。同技術は、ヘルスケアシステムズが提供する郵送尿検査サービス『シオチェック』の新メニューとして追加された。

 厚生労働省は野菜の1日摂取目標を350gとしているが、令和5年度国民健康栄養調査によると、実際の平均摂取量は約260gに留まる。食生活改善には客観的な摂取量の把握が重要だが、詳細な食事記録や専門的な栄養分析は継続が難しいという課題があった。研究グループは、野菜がカリウムの主要な供給源であることに着目し、尿中カリウム排泄量から野菜摂取量を推定する手法を考案した。

 研究では、24時間蓄尿および随時尿を用いてスクリーニング精度(AUC値)を検証した 。中高年男女を対象とした調査では、1回分の24時間蓄尿による判定精度が、実用的な目安とされる0.7を超えた。また、日常生活で負担の少ない随時尿を用いた若年女性の調査においても、1日2回分、あるいは起床後2回目の尿1回分を用いることで、精度よく野菜摂取不足を判定できることが判明した。

 『シオチェック』に追加された新サービス「おやさいスコア」では、提出された尿中のカリウム量から1日あたりの野菜摂取量を推定し、目標値の350gに達しているかを判定する。採尿に特別な機器や痛みを伴わないため、個人だけでなく、健康経営に取り組む企業や自治体、健康保険組合など幅広い組織での活用を見込んでいる。同社らは、同技術を通じて現代人に不足しがちな野菜摂取の「見える化」を促進し、生活習慣病のリスク低減や健康寿命の延伸に寄与したいとしている。

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