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世界のコンシューマーヘルス市場 ユーロモニター調べで約54兆円 インナービューティとヘルススパンに関心

 英国のグローバル市場調査会社、ユーロモニターインターナショナルが発表した調査によると、2025年における世界のコンシューマーヘルス市場規模は3,380億米ドル(約54兆円)と推計される。

 成長率は約4%で、サプリメントなど主要カテゴリー全体で需要が緩やかに拡大。背景には、「インナービューティ」(内側からの美容)が世界的に影響力を持つトレンドに成長しているほか、健康寿命延伸(healthspan)への関心の高まりがあると分析している。

 調査は世界約100カ国を対象に実施した。同社が定義しているコンシューマーヘルスの主要商品カテゴリーは、OTC(一般用医薬品)、ビタミン・ダイエタリーサプリメント、スポーツニュートリション、ウェイトマネジメント&ウェルビーイングの4つ。

 同社は発表で2025年のコンシューマーヘルス市場の主なポイントとして以下の3点を挙げた。

① 2024年下半期以降に新たに発売されたサプリメント商品の20%が何らかの美容訴求を行っている(インナービューティの台頭)
② スポーツニュートリションは24年から25年にかけて現行価格ベースで9%成長(スポーツニュートリションの成長継続)
③ GLP-1の影響を受けて体重管理サプリメントの成長率はわずか1%にとどまった(GLP-1普及に伴う体重管理サプリメントの存在感の低下)

 インナービューティ台頭の背景について同社は、「外見は、私たちが自身の健康を評価・判断する際にますます重要な指標になっている」と指摘。こうした背景から、2024年7月以降に世界で新たに発売されたサプリメントSKUの20%が、商品仕様に何らかの美容訴求を含んでいるという。

 また、この傾向はアジア太平洋・オセアニア地域のビタミン・サプリメント市場(2025年で658億米ドル規模)でも顕著であり、「美容」が主要機能として免疫、骨、消化器の健康を上回り、第2位のカテゴリーになっているという。

 こうしたインナービューティのトレンドを支えているのは「原材料の革新」(ingredient innovation)だと同社では見ている。

 「ヒアルロン酸やコラーゲンなど確立された定番成分に加え、ビタミンC、伝統的なハーブ、プロバイオティクスなどの基本的な原材料の肌への効果を訴求するブランドも成功を収めている。とくに韓国は、剤型の革新と肌・毛髪・爪の健康に関するメッセージの発信で市場をけん引している」

 また、スポーツニュートリションの成長継続の背景については、プロテイン製品に対する需要の高まりを挙げた。

 「ジム文化の浸透と、より健康的なライフスタイルを求める高齢者人口の増加」が同製品の需要を押し上げ、スポーツニュートリションの成長を後押ししていると分析。「プロテインに対する消費者需要は、アスリートのリカバリーをはるかに超えていることはますます明らか。プロテインは今や、免疫サポート、健康的な加齢、体重管理、日常の活力にまたがるウェルネスの基本的な柱へと進化した」

 そして今後日本でも広がりを見せる可能性のあるGLP-1受容体作動薬を巡るコンシューマーヘルスの要諦について、同社のコンシューマーヘルス担当シニアグローバルインサイトマネージャーのニック・ステーン氏は、「本当の勝機はGLP-1ユーザーに対する有意義なサポートの提供にある」と指摘。

 「たとえば、パッケージに『GLP-1サポート』を大きく表示するのではなく、引き上げられた推奨一日摂取量に対してその製品がどれだけのプロテイン(タンパク質)を提供しているかを明確に伝えることが有効だ」としている。

【石川太郎】

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