東京都、朝食習慣を提案 食の初期設定見直しシリーズ第1回公開
東京都は、無理なく続けられる食生活の整え方を紹介する情報発信として、「無理しない食生活の整え方―無理なく続く、食の“初期設定”を見直す3つの場面」と題したシリーズの第1回を公開した。
食生活の見直しは必要と分かっていても、実際に行動を変えることは容易ではなく、忙しい日常の中では人は無意識に同じ選択を繰り返しやすいと指摘している。
「食の初期設定」見直すシリーズ
同シリーズは全3回で構成し、「頑張る」「我慢する」ことを前提にするのではなく、無理なく実行できるように食生活の初期設定(デフォルト)を少し変えるという考え方を示すもの。
選びやすいかたちや手に取りやすいスタイルを整えることで、食生活を整えるヒントを場面ごとに紹介する。
第1回は「朝ごはん、食べないとダメ?―『時間栄養学』から考える、無理しない朝食の話―」をテーマとし、女子栄養大学栄養学部教授の林芙美氏が執筆した。
朝は食欲がなくコーヒーだけで済ませるなど、朝食を取らない生活を送る若者は少なくないとされる。朝食は食べたほうがよいと分かっていても、実際にはなかなか実践できない場合が多いとする。
時間栄養学で朝食の役割解説
近年注目されている「時間栄養学」では、何を食べるかだけでなく、いつ食べるかが体の働きに影響することが示されている。朝食をとることは体内時計を「朝モード」に切り替える合図となり、生活リズムを整えやすくするとされる。
特に朝にたんぱく質を含む食事を取ることは、体のリズムを整えるとともに筋肉量の維持に関係することが報告されている。また、朝食をとる習慣はエネルギー代謝のリズムと関係し、体脂肪がたまりにくい体の状態づくりにもつながるとされる。
さらに、朝食欠食が続くと糖尿病や高血圧など生活習慣病のリスクが高まりやすいとの報告もあると紹介している。
若い世代では実感しにくいかもしれないが、朝の食習慣は現在の体調管理だけでなく将来の健康にも関係する可能性があると指摘している。
少量でも続ける朝食習慣
一方で、毎朝しっかりした食事を用意する必要はないとする。重要なのは体に「朝が来たこと」を知らせることであり、バナナと牛乳、ヨーグルト、ゆで卵1個、コンビニのおにぎり1個など、少量でもよいとしている。少量でもたんぱく質を含む食品を取り入れることで、体は朝のスイッチを入れやすくなるという。
また、朝食を続けるための工夫として、食べる内容をあらかじめ決めておくことが有効とする。多様なメニューを用意する必要はなく、飽きない程度の組み合わせを決めておくことで、考える手間が減り行動につながりやすくなるとしている。チーズトーストとゆで卵、温野菜とおにぎりなど、いくつかの型を用意しておく方法も紹介している。
朝食をとれない日があっても自分を責める必要はなく、できる日だけできる形で取り入れることが大切。朝に何かを口にする習慣を持つことが、体のリズムを整える第一歩になるとしている。
詳細はこちら(東京くらしWEBより)
(冒頭の画像:東京都の発表資料より転載)

