明治とヤクルト、免疫ケア市場参入へ 【機能性表示食品届出DB更新】樹状細胞「cDC」に言及する新表示
㈱明治(東京都中央区)と㈱ヤクルト本社(東京都港区)が健康な人の免疫維持機能を訴求する機能性表示食品をそれぞれ届け出た。消費者庁が3日に実施した機能性表示食品の届出情報検索データベース(DB)更新で届出が公開された。明治は『R-1』、ヤクルトは『ヤクルト』のブランドで同機能を初めて表示することになる。同機能を訴求する機能性表示食品の届出が2020年6月に初めて行われてから約5年半。プラズマ乳酸菌がけん引してきた国内免疫ケア市場に変化を及ぼす可能性もありそうだ。
明治が届け出たのは『プロビオヨーグルトR-1』。機能性関与成分は、乳酸菌のL. bulgaricus OLL1073R-1およびS. thermophilus OLS3059。これらについて、「樹状細胞(cDC・pDC)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立ちます」とする機能性表示を最終製品の臨床試験に基づき届け出た。
健康な人の免疫ケアを訴求する機能性表示食品では、作用メカニズムとして、免疫細胞の一種である樹状細胞に働きかける機序を届け出ている場合が多い。ただ、プラズマ乳酸菌を筆頭に、働きかけるとする先は主として「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」であり、「cDC(コンベンショナル樹状細胞)」への働きかけに言及した届出が公開されるのは今回が初めてとなる。
今回同時に公開されたヤクルト本社の届出もcDCに言及。機能性関与成分の乳酸菌シロタ株について、「樹状細胞(cDC)に働きかけ健康な人の免疫機能の維持に役立つ機能があります」とする機能性表示をやはり最終製品の臨床試験に基づき届け出た。ちなみに同社が今回届け出た商品名は、『ヤクルト400免疫腸活』。同乳酸菌について報告されている「腸内環境を改善する機能」も同時に表示される。
免疫ケア機能を持ち味とする機能性関与成分はこれで計8成分(届出公開ベース)となった。今回の更新で公開された2成分とプラズマ乳酸菌の他に、酢酸菌GK-1、L-92乳酸菌、ラクトフェリン、CRL1505乳酸菌、ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロンがこれまでに届出されている。
L-カルニチンとジヒドロカプシエイトに新機能表示
消費者庁は、今月に入って初となる3日のDB更新で計38件(サプリメント形状18件、サプリ形状以外の加工食品20件、生鮮食品0件)に届出番号を付与して公開した。これで2025年の届出番号「K」シリーズの公開件数は累計700件を超え、706件となった。撤回届出も大幅に増加。先月19日から同25日までの間に新たに47件の既存届出が取り下げられた。
新たに公開された新規届出を個別に見ると、既存機能性関与成分のL-カルニチンについて新規の機能性表示が届け出された。「BMIが高めな方の体脂肪の燃焼をサポートし、高めのBMIの改善に役立つことが報告されています」と体脂肪燃焼サポート機能をうたう。届出者はロンザ㈱(神奈川県相模原市)。
また、同じく機能性関与成分のジヒドロカプシエイトでも新規の機能性表示が公開。「口の潤いに役立つ機能があることが報告されています」という内容で、「BMIが高めの方の日常のエネルギー代謝の一部である安静時のエネルギー消費の向上をサポートする機能」に続くヘルスクレームとなる。届出者は、眼科領域の製薬事業などを手がける千寿製薬㈱(大阪市中央区)。同社が目の健康に関する表示を含まない機能性表示食品を届け出るのは今回が初。
【石川太郎】


2026年2月のDB更新:【2日】花王からの新規届出が公開
:【9日】25年度の新規届出600件超える
:【12日】アイケアで新規の機能性表示
:【16日】体脂肪減少サポートに新たな植物成分
:【24日】新機能表示、「動体視力の維持に役立つ」
:【25日】2日連続の更新 『K』番台688件に

