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カットフルーツでノロ集団食中毒 千代田区の菓子製造施設加工品が原因、36人発症

 東京都は9日、千代田区内の菓子製造施設が加工したカットフルーツを原因とするノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表した。患者は事業所の社員ら36人で、吐き気や嘔吐、下痢、発熱などの症状を呈した。患者および加工従事者からノロウイルスが検出され、共通食や潜伏期間などの疫学調査結果から、千代田保健所は同施設が加工したカットフルーツを原因食品と断定し、食品衛生法に基づき3日間の営業停止処分を下した。

通報を受け即時調査、患者36人を確認

 今年1月29日午後3時頃、千代田区内の事業所から「社員約30人が吐き気、嘔吐、発熱などの症状を呈している。当社では社内で軽食を提供している」との連絡が、千代田保健所(東京都千代田区)に寄せられた。保健所は直ちに食中毒調査を開始した。

 調査の結果、患者は同事業所の社員ら36人で、1月28日午後9時30分頃から30日午前0時頃にかけて、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・発熱などの症状を呈していた。患者全員に共通する行動は確認されなかったが、いずれも、千代田区内の菓子製造施設が1月25日~26日にかけて加工し、同27日に軽食として提供したカットフルーツを食べていた。

ノロウイルス検出で原因を断定

 患者15人および菓子製造施設の加工従事者3人のふん便からノロウイルスが検出された。一方、事業所内において、共有スペースでの嘔吐など、ノロウイルス感染症を疑う情報は確認されなかった。

 これらの調査結果を踏まえ、千代田保健所は9日、当該菓子製造施設が加工し、1月27日の軽食として提供したカットフルーツを原因とするノロウイルス食中毒と断定した。
 断定理由として、患者全員の共通食がカットフルーツ以外になかったこと、患者および加工従事者からノロウイルスが検出されたこと、喫食を起点とした潜伏時間に一峰性がみられ、その長さおよび症状がノロウイルスによるものと一致していたこと、事業所内で他の感染源が確認されなかったこと、ならびに診察した医師から食中毒の届出があったことを挙げている。

施設は営業停止、都内では患者184人

 千代田区は、菓子製造施設が今月3日から営業を自粛していることを確認した上で、9日から3日間の営業停止処分を行った。

 発症状況によると、患者数は36人で、内訳は男性16人(24~52歳)、女性20人(5~53歳)だった。入院患者はなく、症状はいずれも回復傾向にある。発症場所は自宅、会社、病院などで、22カ所の医療機関で22人が受診した。

 原因食品は、菓子製造施設が加工したカットフルーツで、主な内容は「パイン」、「キウイ」、「メロン」、「りんご」、「グレープフルーツ」、「みかん」、「いちご」だった。原因施設は、千代田区外神田に所在する菓子製造業の㈱サン・フルーツスタジオで、営業者は㈱サン・フルーツ(石塚誠一社長)である。

 検査は東京都健康安全研究センターなどで実施。患者ふん便25検体のうち15検体からノロウイルスGⅡが検出された他、加工従事者ふん便7検体中3検体からも同ウイルスが検出された。拭き取り検体、残品、参考食品からはノロウイルスは検出されなかった。

 なお、東京都によると、本件を除いた今年1月1日~2月8日までの都内の食中毒発生状況は8件、患者数184人に上るという。

発表資料はこちら(東京都HPより)

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