マクロミルとS’UIMINが協業開始 睡眠脳波計を活用した「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」を共同開発
㈱マクロミル(東京都港区、佐々木徹社長)はこのほど、㈱S’UIMIN(東京都渋谷区、大森元気社長)との協業を開始したと発表した。「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」の開発・提供と、睡眠脳波計データによる科学的なエビデンスの取得支援に向け、基本合意書を締結した。両社で開発した「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」の提供を開始した。
睡眠領域における臨床試験の課題解決に向け、両社の強みを活かし同パッケージを開発。被験者募集から臨床試験の実施、データ取得・解析まで、睡眠試験をオンライン上で完結し、パッケージ化して提供する。
マクロミルグループが構築する200万人以上の被験者基盤を活用し、全国からオンラインで被験者を募集する。また、独自のアンケートシステムを用いて、さまざまな背景情報(体調面、生活習慣、睡眠環境など)を取得した上で研究の対象となる被験者を募集。これにより、条件に合致した被験者を募集しやすくなり、より正確で試験目的に沿った臨床試験の実施が可能になったという。
さらに、医療レベルの高精度な睡眠計測とデータ解析技術を強みとするS’UIMINの睡眠計測サービス「InSomnograf(インソムノグラフ)」を活用する。睡眠試験で生じやすい「データ欠損」を大幅に防ぐことができるため、多数の企業が睡眠に関する製品の効果検証や研究などに活用している。被験者は、自宅にいながら脳波測定機器を簡単に装着でき、従来は装着が難しかった測定機器も自分で容易に取り付けられるため、誰でも場所を選ばずにオンラインで試験に参加することができる。これにより、「被験者の負荷軽減および被験者数の向上」にも貢献する。
今後は、睡眠脳波計データによる科学的なエビデンスの取得支援に向け、「機能性表示食品」における新規のヘルスクレーム取得を目的とした試験パッケージの開発や、自己評価と客観評価に乖離が起きやすいとされる睡眠領域において、主観データと睡眠脳波計による客観データの蓄積を活用した新サービスの開発も推進する。両社は、「臨床試験のオンライン化」と「睡眠脳波計による確かなエビデンス取得」を掛け合わせて、さらなる可能性を追求し、睡眠領域の研究推進に貢献するとしている。











