農薬残留基準改正案に意見19件 消費者庁、科学的評価に基づき告示
消費者庁は16日、「食品、添加物等の規格基準の一部を改正する告示(案)」に関するパブリックコメント(意見募集)の結果を公表した。エスプロカルブなど6品目の農薬について残留基準を改正する案を示し、今年9月16日~10月15日の間に意見募集を行ったところ、19件の意見が寄せられた。
寄せられた意見の多くは、農薬や食品添加物に対する健康影響への強い懸念、残留基準の緩和に反対する立場、妊婦や子ども、生態系への影響を重視すべきだとする主張、日本で登録されていないと認識されている農薬や、輸入食品への不安などだった。
これに対し消費者庁は、残留基準は内閣府食品安全委員会の食品健康影響評価を踏まえ、許容一日摂取量(ADI)を超えない範囲で設定していること、農薬を長期・短期に摂取した場合でも健康影響が生じないことを確認していること、農薬の使用や環境影響については、農林水産省や環境省の制度に基づき管理されていることなどを繰り返し説明し、今回の改正案が科学的評価に基づくものであるとの立場を示している。
改正案の告示は同日付で官報に掲載された。
パブコメの結果はこちら(e-GOVより)











