新規18件に対して撤回57件 【機能性表示食品届出DB更新】販売予定ない届出を整理、背景に自己点検等報告
消費者庁は15日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新した。新たに18件(サプリメント8件、サプリ以外の加工食品10件、生鮮食品0件)に対して届出番号を付与して公開。2025年4月1日以降では初の届出公開となる機能性関与成分には、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンをはじめ、α-リノレン酸、モノグルコシルヘスペリジン、コラーゲントリペプチド (GPHyp)があった。
一方、撤回届出の増加傾向が続いており、11月28日から12月10日までに計57件が取り下げられていた。これで改正機能性表示食品制度が全面的に施行された今年4月1日以降の撤回総数は523件。改正制度の一部が施行された昨年9月1日を基点にすると、その数は1,352件に跳ね上がる。撤回届出全体の約4割超がこの期間に集中している。
撤回届出が増えている背景には、機能性表示食品制度の改正で届出者の遵守事項となった「自己点検等報告」があるとみられる。同庁は先月25日、それに関する説明会を開催。同日以降の撤回件数は、今月10日時点の2週間余りで計95件と100件に迫る。
自己点検等報告は、届け出ているだけで販売していない場合も行う必要がある。そのため、販売予定のない届出商品の取り下げが相次いでいるようだ。
今年3月までに届出番号が付与、公開された届出の初回報告期日は来年3月末。これを行わないと機能性表示食品としての法的な要件を欠くことになる。同庁は説明会で、期日までに報告するよう強く呼びかけた。機能性表示食品の届出データベース上の登録件数は延べ1万件を超える一方で、販売されていない届出商品も多い。撤回届出の増加傾向は当面のあいだ続くことになりそうだ。
【石川太郎】

2025年12月のデータベース更新
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