㈱ウェルネスニュースグループ（東京都港区）はきょう10日、健康食品などヘルスケア産業の専門誌『ウェルネスマンスリーレポート』の2025年12月号のオンライン版を発刊した。特集企画は「サプリの土台は原材料にあり」。最終製品の品質保証の第一歩となる原材料の品質確保を考える。

　本特集は、昨年の小林製薬「紅麹サプリ」健康被害問題、そして今年の「医薬品成分（エフェドリン）微量混入問題」を受けて企画した。原材料の品質を、最終製品の製造・加工工程で引き上げることは出来ない──そんな問題意識に立っている。

　紅麹サプリ事案を受け、国（厚生労働省と消費者庁）は、「サプリメントの規制のあり方」の検討に乗り出した。原材料の品質確保に向けた規制が行われるようになるのかどうか、予断を許さない。法的に規制されるのではなく、各事業者が自主的に取り組む。そうした道もあるのではないか。

　有識者と行政関係者のインタビュー記事をそれぞれ1本ずつ掲載した。

　生薬など天然物の品質保証とレギュラトリーサイエンスを専門とする合田幸広・国立医薬品食品衛生研究所名誉所長。そして、「3.11通知」を所管する消費者庁食品衛生基準審査課の髙江慎一課長。サプリメントの原材料の品質確保のあり方を考える上で必読の内容になっている。

　また、原材料企業の具体的な取り組みや考えも伝えている。

　本号で取り上げたのは静岡県裾野市に生産拠点を構える㈱オムニカをはじめ、ユニキス㈱、一丸ファルコス㈱の3社。原材料企業の取り組みは他にも、ニュースサイト「ウェルネスデイリーニュース」に媒体を移し、年明け以降、継続的に伝えていく予定だ。

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