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リステリン表示改善で申入れ終了 ケーシーズ、JNTL社の対応を確認

 特定適格消費者団体・消費者支援機構関西(KC’s/ケーシーズ)は、洗口液「リステリン」ブランドの広告表示に関する申入れ・要請活動を終了した。同団体は、商品ラベルの「殺菌力」と「No.1」の強調表示が、消費者に「殺菌力がNo.1」と誤認される恐れがあるとして調査と申入れを行ってきたが、事業継承後のJNTLコンシューマーヘルス㈱(JNTL社)によるステッカー貼付やラベル全面改訂の方針など改善措置が確認されたため、活動を終結した。ただし、今後も誤認表示があれば再開の可能性があるとしている。

 ケーシーズは、「リステリン」ブランドにおける商品ラベルの「殺菌力」および「No.1」の表示が、消費者に「殺菌力がNo.1」と誤認される恐れがあるとして2023年2月に、当時「リステリン」ブランドを提供していたジョンソン・エンド・ジョンソン㈱に対し、お問合せを行い、提供を受けた資料により、検討を行った結果、申入れを開始していたが、その後、事業継承後のJNTL社による改善措置が確認されたことから活動を終結したとしている。

 ケーシーズは消費者からの情報提供を受け、「リステリン」ブランドの商品ラベルを調査した。その結果、「殺菌力」と「No.1」の表示が大きく配置され、左肩に小さく記載された「マウスウォッシュ売上」の文言が極めて小さいため、「殺菌力がNo.1」と読み取られる恐れがあると指摘した。
 同団体は、この表示が優良誤認に該当すると判断し、2023年8月に当時の提供企業へ申入書を送付した。

 JNTL社は、ケーシーズの指摘を受け、対象表示は「殺菌力」と「売上No.1」を同時に訴求するためのもので、誤認を意図したものではないと説明。その上で、「肩部ラベルにアテンションステッカーを重ね貼りして出荷」、「2025年または2026年中にショルダーラベル全体を新デザインへ変更」といった改善策を回答していた。ケーシーズが調査したところ、すでにステッカー貼付が開始されていることが確認された。

 ケーシーズは2024年3月に改めて要請書を送付したが、JNTL社はこれに対し、ラベル変更の前倒しを表明(4月30日付回答書)。その後も要請と回答が行われる中、ケーシーズの調査によって、今年10月時点でリステリンの表示が改善されたことが確認されたため、同団体は11月をもって申入れ・要請活動を終了するとJNTL社に通知した。
 ケーシーズは、今後も誤認のおそれがある広告表示を確認した場合には活動を再開する可能性があると付記している。

【編集部】

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