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消費者庁、ツルハ子会社に措置命令 通販サイトで安価に見せかける二重価格表示

 消費者庁は11月28日、㈱ツルハグループマーチャンダイジング(東京都港区、有馬康幸社長)に対して、景品表示法第5条第2号(有利誤認)に基づき措置命令を行ったと発表した。

 同社は、㈱ツルハホールディングスの100%子会社で、自社の通販サイト「ツルハグループ e-shop本店」において、ツルハグループ取扱商品を販売している。同サイトにおいて同社は、遅くとも今年2月26日から6月7日までの期間、日用品・衛生用品・ペット用品・食料品・医薬品などの特売商品79商品を販売する際、実際に販売実績のない「通常価格」を比較対象として表示し、商品を安価に見せかける不当な二重価格表示を行っていた。

 例えば、「【特売セール】花王 ビオレu 泡ハンドソープ つめかえ用(770ml) 詰め替え用 4回分 薬用泡タイプ【医薬部外品】」について同期間、「特別価格:498円(税込) 通常価格:612円(税込)」、「【特売セール】ライオン キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ専用オートディスペンサー(1セット) ハンドソープ【医薬部外品】」について同期間、「特別価格:1,955円(税込) 通常価格:2,418円(税込)」などと表示していた。

 同庁は同社に対して、これらの表示にある「通常価格」は、同社ウェブサイトにおいて、最近相当期間にわたって販売された実績のないもので、実際のものよりも著しく有利であると一般消費者に誤認させる表示で、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること、再発防止策を講じて役員・従業員に周知徹底すること、今後、同様の表示を行わないことを命令した。

 同社担当者は取材に対して、「本件を真摯に受け止め、速やかに対応を進めてまいります。(同表示が)景品表示法に違反しているという認識はありませんでした。社内研修を行うなど、再発防止策を講じてまいります」とコメントした。
 
 ウェルネスニュースグループでは、処分発表日当日のアーカイブ動画を、YouTubeチャンネル「ウェルネスデイリーニュース」で公開した。発表者は、同庁表示対策課、上席景品・表示調査官の高橋佑美子氏。

【藤田勇一】

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