福岡県、健康食品から医薬成分を検出 強壮・痩身15品中1品にタダラフィル
福岡県は12日、7月に実施した健康食品の買上げ検査の結果を公表した。県では2002年度から、いわゆる健康食品による健康被害の未然防止を目的に継続的に買上げ検査を行っている。今回、インターネットを通じて販売している15社から、強壮系8品目、痩身系7品目の合計15品目を対象に買上調査を実施した。
その結果、1品目から医薬品成分「タダラフィル」が検出された。検出されたのは、販売業者スパニエルステージ(大阪府羽曳野市)が販売していた『Active candy』(4,634円、2箱セット)。
同県はきのう、当該事業者を管轄する大阪府に通報するとともに、厚生労働省にも情報提供を行った。厚労省のウェブサイトでも詳細が公表されている。
タダラフィルは、勃起不全治療薬「シアリス錠」などに用いられる医薬品成分で、潮紅・頭痛・消化不良などの副作用が知られている。同成分を含む製品を「食品」として販売した場合、医薬品医療機器等法に違反する無承認無許可医薬品の販売に該当する。
現時点で健康被害の報告はないが、福岡県は県民に対し、同品を購入した場合は直ちに摂取を中止し、体調に異常がある際は医療機関を受診するよう呼び掛けている。また、医薬品的効能をうたった健康食品を安易に購入しないよう注意を促している。違反製品の現品は県薬務課で保管している。











