11月最初の更新、34件一挙公開 【機能性表示食品届出DB更新】今年度初登場の機能性関与成分も多く
消費者庁は6日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新した。11月では初めての更新。新たに届出番号を付与して公開した新規届出は34件に上り、2025年度の届出番号「K」シリーズの公開が始まった7月以降のデータベース更新では最多件数となった。
同庁は先月の1カ月間で、機能性表示食品の届出データベース情報を計11回更新し、累計107件の新規届出に届出番号を付与して情報公開した。
25年度は、システマティックレビュー(SR)のPRISMA2020準拠の実質義務化や届出様式の見直しなど、改正制度の運用が本格化した。このため新規届出の情報公開件数が例年に比べて低迷していたが、回復の兆しが鮮明になり始めている。
撤回届出も積み上がる 新たに28件
この日の更新では、2025年度で初登場となる機能性関与成分が複数あった。コーヒー由来トリゴネリン、サラシア由来サラシノール、有胞子性乳酸菌(Heyndrickxia coagulans SANK70258)、ルテオリン、緑茶フッ素、ピセアタンノール、大豆イソフラボンなどと多い。25年度が始まってから時間が経過したこともあり、既存の機能性関与成分の改正制度への対応にも加速度が付いてきた。
一方で、届出を自主的に取り下げる動きが止まらない。この日の更新では、撤回届出が新たに28件積み上がった。これで今年4月1日以降の撤回件数は計379件(11月3日時点)。新規届出の公開件数を上回るペースで撤回届出が増えており、機能性表示食品の実質的な届出件数のスリム化が進行している。
【石川太郎】

2025年10月のデータベース更新
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