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新規5件、全てサプリ 【機能性表示食品届出DB更新】25年度、全体に占める割合6割強に

 消費者庁は29日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新し、新たに5件の新規届出の情報を公開した。2025年度の届出番号「K」シリーズとして初登場の機能性関与成分には、クルクミン類があった。届け出たのは、サプリメント向け原材料の輸入販売などを手がける㈱トレードピア(東京都中央区)。機能性表示は「本品に含まれるクルクミン類は、歩行や階段の上り下り時の膝関節の悩みを改善することが報告されています」

 更新は2日連続。10月の更新回数はこれで10回になった。また、「K」シリーズの届出件数は累計170件になった。100件を超えたのは、10月10日付の更新時だった。その後、現在までに合わせて7回の更新で、一気に70件近くが積み上がった。この勢いが今後も続くか注目されるが、前年度は10月末までに累計600件余りが公開されていた。その差を埋めるのは容易ではない。

GMP義務化もなんのその

 今回、届出情報が公開された5件は、いずれもサプリメント形状の加工食品(天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品)だった。29日付で既報のとおり、25年度の新規届出は、最終製品の製造・品質管理にGMP基準(告示)の遵守が義務付けられるサプリが多い。29日までに情報公開された新規届出170件のうち108件がサプリで、全体の約63%を占める。2024年に生じた健康被害問題を受けて新たに導入された事前規制であるGMP義務化によって、サプリの届出が減少する可能性も指摘されたが、今のところその兆しは見られない。

 機能性表示食品制度は2015年4月に施行。これまでの届出総数は累計1万79件と1万件を2025年10月に突破した。ただ、そのうち3,050件余りの届出が、終売などを理由に撤回された。差し引き約7,000件のうち、実際に販売されている届出製品は、届出データベースによると3,290件。そのうちサプリは1,906件で、全体に占める割合は約58%となっている。25年度の「K」シリーズは、これをやや上回るペースでサプリの新規届出が進められている格好だ。

【石川太郎】

2025年10月のデータベース更新
【3日】クリルオイル、3つめの機能性表示 肌の潤い守るのを助ける
【7日】久々の2ケタ、新規届出15件公開 一方で撤回届出も積み上がる
【10日】100件到達、要した期間3カ月余り 昨年度末の届出急増などの影響受ける
【15日】新規の機能性関与成分が公開 米発酵エキス含有成分「α-EG」、大関が届出
【16日】S-アリルシステイン、本年度初公開 2日連続の更新、新規届出7件積み上がる
【20日】睡眠訴求グリシン、届出が増加 東洋新薬が新たに2件、PRISMA2020準拠SRで
【21日】初の関与成分、カネカグループが届出 レモンマートル由来成分を筋肉ケアで
【24日】届出公開が回復基調、10月80件超 一方で撤回も多く、4月以降累計350件
【28日】松樹皮プロシアニジンなど今年度初 今月9回目、7月以降では最多

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