松樹皮プロシアニジンなど今年度初 【機能性表示食品届出DB更新】今月9回目、7月以降では最多
消費者庁は28日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新した。新たに8件の新規届出情報を公開し、今年度(2025年度)の届出番号「K」シリーズの公開件数は累計165件となった。10月のデータベース更新は、これで9回目。25年度分の公開を始めた7月以降では最多を数えた。
今回の更新で情報公開された新規届出の機能性関与成分には、松樹皮由来プロシアニジンB1及びB3、ラクトフェリン、EPA・DHAがある。これらは、今年4月1日以降の新規届出としては今回が初公開となる。今年度から新たに要件化された、システマティックレビューのPRISMA2020準拠などに対応した。このうち、松樹皮由来プロシアニジンB1及びB3の機能性表示は、「末梢血流を維持することにより、肌の弾力を維持し、肌の健康に役立つ機能が報告されています」
「K」シリーズ、GMP義務化のサプリが多く
現在までに公開された「K」シリーズの食品区分を見ると、165件のうち103件が、製品の製造・品質管理にGMP(適正製造規範)の遵守が求められるサプリメント形状の加工食品(天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品)となっている。その他の加工食品は62件で、生鮮食品については未だ公開された届出がない。
機能性表示食品以外にも数多く販売されているサプリメント形状の加工食品を巡っては今後、その横断的な規制の在り方が厚生労働省と消費者庁の審議会で検討されることになっている(2025年10月24日付既報)。検討事項にはサプリメントの「定義」が盛り込まれており、検討結果は機能性表示食品におけるサプリメント形状加工食品の範囲に影響を及ぼす可能性がある。機能性表示食品の届出者らは、検討の行方を注視する必要がある。
【石川太郎】

2025年10月のデータベース更新
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