届出公開が回復基調、10月80件超 【機能性表示食品届出DB更新】一方で撤回も多く、4月以降累計350件
消費者庁は24日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新した。新たに9件の新規届出の情報を公開。今年4月1日以降に同庁へ届け出られた2025年度の届出番号「K」シリーズの公開件数は、累計157件になった。10月のデータベース更新はこれで8回を数え、同月のみで全体の過半数に相当する85件が同日までに積み上がった。極めて低調だった新規届出の公開件数が増加傾向に転じつつある。
他方で、この日のデータベース更新は撤回届出にも大きな変動があった。10月3日から17日までの約2週間で26件の届出が自主的に取り下げられた。これで今年4月1日以降の届出撤回件数は累計350件に達した。昨年の健康被害問題を受けた制度改正で、届出後の遵守事項の自主点検・評価および年に1回の報告が実質的に義務化されたこともあり、販売見込みのない製品の届出が自主的に取り下げられている。
睡眠のサフラン由来クロシン、PRISMA2020準拠SRで
この日の更新では、サフラン由来クロシンを機能性関与成分とするサプリメントの届出が公開。同成分を含むサフランエキスを供給するオリザ油化㈱(愛知県一宮市)が届出たもので、先行研究レビュー(届出番号I1872)を参考に再実施したPRISMA2020準拠のシステマティックレビュー(SR)を初めて届出た。
また、サントリーウェルネス㈱(東京都港区)による新規届出も公開。セサミン類とアスタキサンチンを機能性関与成分として配合した『サントリー セサミンバイタル』の届出が公開されたもので、先行研究レビュー(届出番号I930)をPRISMA2020準拠のSRに更新した。それに基づき届け出た機能性表示は次のとおり。
「本品には、セサミン類、アスタキサンチンが含まれます。細胞の抗酸化作用を持つセサミン類及びアスタキサンチンには、細胞のエネルギー代謝及び抗酸化作用を助けることで、加齢に伴い疲労を感じやすくなっている健常な中高年の方の日常生活における一時的な疲労感を軽減する機能が報告されています。細胞の抗酸化作用を持つセサミン類には、日常生活において睡眠の質に不満を感じている健常な方の寝覚めという体調を良好に保つ機能が報告されています」
【石川太郎】

2025年10月のデータベース更新
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