オリザ油化、素材ブランディングを強化 進める商標登録、菊の花エキスなど2製品でも
サプリメントなどの原材料メーカーのオリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)が独自性の高い機能性素材のブランディングを強化している。グローバルで模倣原材料に対応する狙い。自社で研究・開発した機能性素材の特許取得に加え、商標登録によるブランディングを進める。
同社は22日、機能性表示食品対応素材としても販売している菊の花エキスとパッションフラワーエキスの商標登録を発表した。菊の花エキスは「Luteoric(ルテオリック)」、パッションフラワーエキスは「PassiRhyzum(パシリズム)」の商標をそれぞれ登録したという。
両素材はいずれも発売から10年前後が経過。菊の花エキスは2014年、パッションフラワーエキスは2016年に発売していた。同社は発表で、登録商標の使用を顧客に「世界レベルで促す」と説明。「特に海外では競争激化にともない、模倣原材料による市場浸食が勢いを増している。中には、独自の取得エビデンスが無いにもかかわらず当社の学術論文を引用し、低価格で営業展開するケースも見られる」と警鐘を鳴らす。
登録商標化にともない、それぞれ製品名を改めるという。来年1月出荷分から、商標を全面に打ち出す製品名で展開していく。
【石川太郎】
(冒頭の画像:オリザ油化の報道発表資料から)
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