東京都、8月の物価動向を発表 青果や米が高騰、光熱費は下落傾向
東京都は8月の区部における生活関連商品の価格動向を公表した。消費者物価指数は前年同月比で2.6%上昇し、特に食料品の値上がりが顕著だった。レタスやトマトなど青果物や米が大幅に上昇する一方、光熱・水道の価格は下落し、家計への影響は複雑な様相を示している。
消費者物価指数の全体動向
8月の東京都区部消費者物価総合指数(2020年=100)は111.2となり、前月比0.1%上昇、前年同月比2.6%上昇した。生鮮食品を除く総合指数は110.6で、同じく前月比0.1%上昇、前年同月比2.5%上昇している。
10大費目別では、前月比で「教養娯楽」(+2.2%)、「食料」(+0.8%)、「交通・通信」(+0.5%)などが上昇した一方、「光熱・水道」(▲5.1%)、「被服及び履物」(▲0.6%)が下落した。前年同月比では、「食料」(+6.9%)、「交通・通信」(+3.3%)、「被服及び履物」(+2.7%)など多くの項目が上昇し、「光熱・水道」が8.8%下落した。
青果物中心に生鮮食品が値上がり
生鮮食品(水産物・青果物)15品目では、前月比で10品目が上昇、4品目が下落した。特に「レタス」が+29.9%、「ほうれんそう」が+27.2%と大幅に値上がりした。下落では「いか」が▲5.9%、「まぐろ」が▲2.9%だった。
前年同月比では、「ねぎ」(+18.8%)、「トマト」(+18.3%)が大幅に上昇した一方、「いか」が▲25.4%、「じゃがいも」が▲16.6%と下落幅が大きかった。
米や畜産品が上昇、調味料は下落
加工食品・畜産品15品目では、前月比で「チーズ」(+4.4%)、「牛乳」(+3.9%)が上昇した一方、「しょう油」(▲2.5%)、「食パン」「マヨネーズ」(いずれも▲2.0%)が下落した。
前年同月比では「うるち米(コシヒカリ、その他)」が+72.4%と突出した上昇を示し、「鶏肉」(+15.9%)、「鶏卵」(+11.9%)も上昇した。対照的に「しょう油」は▲2.2%と下落した。
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