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森永製菓、ゼリー飲料が持つ価値を探究 ジュース飲料と比較した主観評価を東洋大学と共同実施

 森永製菓㈱(東京都港区、森信也社長)はこのほど、ゼリー飲料にはジュース飲料と比較して運動時の安定度と快適度を向上させる可能性があることが示されたと発表した。ゼリー飲料、ジュース飲料を摂取し運動負荷を加えた際の主観評価に与える影響に関して、東洋大学との共同研究で実施。9月12・13日に開催された生体医工学シンポジウム2025で発表した。

 主観評価は、二次元気分尺度測定であるTDMS-ST法(Two-dimensional Mood Scale-Short Term)により心理状態の測定を行った。回答された数字を所定の式に算入することで,「活性度、安定度、快適度」を数値化。

 被験者は、運動習慣のある健常男子7人(21歳~23歳)、ゼリー飲料とジュース飲料(ゼリー飲料からゲル化剤を除いたもの)の2条件とした。内田クレペリン検査後、試料摂取後、運動直後、さらに運動後の安静中に7.5分間隔で2回、計5回主幹評価を実施。運動負荷は、自転車エルゴメータ(OG-Wellness、オージー技研㈱)を使用し、先行研究から50W・7分間(60rpm)、100W・7分間(60rpm)に設定。内田クレペリン施行後のスコアを基準として差分補正を行い、TDMS指標を解析した。

 ゼリー飲料摂取時の安定度は、ジュース飲料摂取時と比較して試料摂取後から一貫して高い値を示しており、特に運動7.5分後では、ジュース飲料摂取時は-0.14であったのに対して、ゼリー飲料摂取時は3.86という高い値を示した。また、快適度においても同様に、ゼリー飲料摂取時はジュース飲料摂取時より高い値を示し、特に試料摂取後では、ジュース飲料摂取時は0.57であったのに対し、ゼリー飲料摂取時は4.57という高い値を示した。いずれもt検定の結果、有意水準5%未満で有意な差が認められた。活性度は、ゼリー飲料摂取時とジュース飲料摂取時の比較でどの時点でも有意な差は認められなかったという。

 これらの結果から、ゼリー飲料には運動時の心理的な安定度(ゆったりと落ち着いた状態と関連)、快適度(快適でポジティブな気分と関連)を向上させる可能性が示唆された。

 同社では、今後は被験者数の拡大、運動強度による影響、生理計測との関連性について研究し、運動時に安定したパフォーマンスを発揮することを補助できる可能性等、ゼリー飲料が持っている価値について探求するとしている。

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