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排尿ケア機能、中高年「男女」に訴求 【機能性表示食品届出DB更新】ノコギリヤシエキスが対象広げる

 中高年の「男女」に向けて排尿ケア機能を訴求する機能性表示食品の新規届出が17日、公開された。中高年「女性」を対象にしたものがこれまでに届け出られていたが、中高年「男性」も対象にするのは今回が初。ノコギリヤシエキスを機能性関与成分にしたもので、最終製品を使用した試験結果を科学的根拠に、「トイレが近いと感じている中高年男女の日常生活における排尿に行くわずらわしさを緩和する機能があります」と表示する。

八幡物産が最終製品試験で届出

 ノコギリヤシエキス(指標成分:ラウリン酸、オレイン酸、β-シトステロール)を機能性関与成分とするこの届出を行ったのは、健康食品通販会社の八幡物産㈱(鳥取県米子市)。同社がノコギリヤシエキスを届け出るのは今回が2度目で、2023年5月に行った前回の届出でも同様の機能性表示を届け出ていたが、対象は「トイレが近いと感じている中高年女性」と女性に限定していた。

 中高年の男性も対象とする今回の届出の機能性表示は、最終製品を使った臨床試験論文2報を科学的根拠とする。被験者は、一方が中高年男女、もう一方は中高年女性。中高年男女を被験者にした論文は、「Beneficial effects of saw palmetto (Serenoa repens) fruit extract on the urinary symptoms of healthy Japanese adults with possible lower urinary tract symptoms: A randomized, double-blind, placebo-controlled study」(ノコギリヤシ果実抽出物が下部尿路症状の可能性のある健康な日本人成人の尿路症状に及ぼす効果:無作為化二重盲検プラセボ対照試験)の題名で昨年7月、海外ジャーナルのオンライン版に掲載された。

 これまでに届出公開されている排尿ケア機能を訴求する機能性関与成分は、ノコギリヤシエキスのほか、ザクロ由来プニカラジン、キナ酸(クランベリー由来)の3成分にとどまる。その中で今回初めて中高年男性を対象にした届出が公開された。後に続く機能性関与成分が出てくるか注目される。

HMPAに新規機能性表示、認知機能関連が新たに

 消費者庁は17日に行った機能性表示食品の届出データベース更新で、新たに届出番号を付与した計8件の届出情報を公開した。新規性のある届出が複数含まれており、既存機能性関与成分の「3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(HMPA)」で新規の機能性表示が公開。「軽い運動と併用することで、高齢な方の年齢とともに低下する認知機能の一部である反応時間(指示に素早く反応する力)を維持する機能が報告されています」という内容で、これで同成分について届け出られた機能性表示は大きく4種類になった。

 また、既存関与成分のエラグ酸について、「コバテイシ」とも呼ばれるシクンシ科植物のモモタマナに含まれる同成分を機能性関与成分にしたものが初めて公開。MP五協フード&ケミカル㈱(大阪市北区)が届け出た。機能性表示は「エラグ酸には肥満気味の方の体脂肪の減少をサポートする機能があることが報告されています」。アフリカマンゴノキ由来から届出が始まった植物由来の同成分。由来が機能性関与成分名から外れて以来、由来が広がり続けている。

【石川太郎】

2025年9月のデータベース更新
【2日】没食子酸と還元型Q10、25年度初 それぞれSRで
【4日】クマイザサ由来成分、25年度初 SRで届出
【8日】Kシリーズ、ようやく50件超える 第1号公開から2カ月余り
【12日】新規届出1件、HMPAのみ 一方で撤回届出32件、4月以降累計283件に

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