オリザ油化、「リコリフト」で新特許 トマト種子エキス、肌弾力向上機能で取得
オリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)は10日、同社が2018年に発売した美容サプリメント向け原材料のトマト種子エキス(製品名:リコリフト)について、肌弾力改善機能に関する特許を取得したと発表した。発明の名称は「皮膚の粘弾性向上剤」で、特許番号は第7735025号。同原材料を巡る同社の特許取得はこれで6つめとなる。
リコリフトは、肌に対する働きを訴求する機能性表示食品にも使用されている。機能性関与成分となるのは、同原材料の規格成分であるリコペロサイドH。同成分について、「肌の弾力を維持し、肌の健康に役立つことが報告されています」という機能性表示が届け出られている。
今回取得した特許は、外部機関(CRO)による試験(ヒト試験)で確認された肌弾力改善機能に基づく。この試験では、顔の肌弾力に悩む健常成人女性を対象に、リコリフトを1日あたり200mg、8週間摂取するランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施。その結果、肌弾力パラメーターの総弾性(R2)、正味の弾性(R5)、回復の弾性(R7)について有効性が確認されたほか、糖化ストレスマーカーである血中ペントシジン量の有意な減少も認められたという。試験結果は論文として発表。リコリフトの機能性に関する科学的根拠の1つとなっている。
同社は今回取得した特許を含め、これまでに構築したリコリフトに関するエビデンスを基に、国内外への更なる販促展開を強化していく方針。
【石川太郎】
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