非臨床試験とヒト細胞評価を連携 トランスジェニック、エーセルとの業務提携内容を拡大
㈱トランスジェニック(東京都千代田区、高島浩二社長)はこのほど、「非臨床試験×ヒト細胞評価」連携による新たな評価体制を構築したと発表した。
同社は、創薬支援プラットフォームを通じて、探索研究から非臨床試験、臨床試験までシームレスな開発支援を行い、医薬品・農薬・化学物質・機能性食品等の安全性や薬効評価を支援している。細胞試験等の受託試験サービスを行う㈱エーセル(神奈川県相模原市、佐藤雅司社長)と業務提携契約を締結し、食品臨床試験事業において、両社の技術を融合させた高付加価値サービス体制の構築を目指している。
今回、食品臨床試験分野に加えて、非臨床試験事業においても両社の強みを融合した新たな評価サービスの提供を開始し、業務提携の内容を一層充実・拡大した。
具体的には、ヒト細胞評価データと非臨床試験データを統合した薬効・安全性評価プラットフォームを構築、動物モデルとヒト細胞モデルを組み合わせた疾患メカニズム解析サービスを提供、非臨床試験における予測性向上や開発コスト削減を目指す共同研究を推進する。
また、動物福祉・3Rs(Replacement, Reduction, Refinement)の観点からも、動物使用を最小化した評価手法の開発に寄与する。
将来的には、食品や化粧品、農薬など多様な産業分野での利用も視野に、両社の連携を一層強化するとしている。