脂肪燃焼促進の新たな可能性を確認 ブルボン、ボイセンベリー果汁の継続的な摂取による影響を研究
㈱ブルボン(新潟県柏崎市、吉田匡慶社長)はこのほど、ボイセンベリー果汁の継続的な摂取が、食後の脂肪酸化を促進することを確認したと発表した。
同社は、ボイセンベリーの摂取がヒトにもたらす健康効果についての研究を継続して実施している。今回、ボイセンベリー果汁の摂取が、ヒトの食後エネルギー代謝に与える影響について評価を行った。
研究は、順天堂大学、新潟大学との共同で行われ、研究データは、論文誌「PLOS One」に8月22日、掲載された。(PLoS One 20(8):e0330683.)
健康なボランティア19人(平均:年齢34.5歳、BMI21.8 kg/m2)を対象に、ランダム化クロスオーバー比較試験を実施。参加者は、毎日100mlのボイセンベリー果汁飲料(ボイセンベリーアントシアニン 61mg 含有)、もしくはプラセボ飲料 (ボイセンベリーアントシアニン不含有)を4週間摂取した。4週間の各飲料摂取後に、食後エネルギー代謝を間接熱量測定法により測定。
その結果、ボイセンベリー果汁飲料4週間摂取後、食後のエネルギー消費全体量には有意な変化が見られなかったが、脂肪酸化がプラセボ飲料摂取時と比較して有意に上昇したという。脂肪酸化は体内の脂肪酸を分解し脂肪を燃焼させるプロセスであり、この結果は、ボイセンベリー果汁飲料の摂取が、食後の熱産生において体内のエネルギー源を脂肪消費優位に変化させ、脂肪燃焼を促進する可能性があることを示しているとしている。
同社では、今回の研究では健康な人を対象としたが、今後は、BMIが高めの人、代謝が低下している人、体重管理に課題を抱える人などを対象とし、ボイセンベリーの健康効果を検証する臨床研究を進めるとしている。
(冒頭の写真:ボイセンベリー/同社リリースより)