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7月の相対取引価格前年比162% 北海道や中国・四国で上昇、近畿や中部では下落

 農林水産省は、令和6年産米の7月分の「相対取引価格・数量」について速報値を公表した。
 発表によれば、7月における相対取引の全銘柄平均価格は、玄米60kg当たり2万6,918円で、前年同月比162%、前月比89.7%となった。取引数量は全銘柄合計で4万438トン(前月比117%)と増加した。ただし、前年比でみると58.7%と落ち込んでいる。

各地で価格差鮮明に

 全国的に7月の価格は、地域ごとに明暗が分かれる結果となった。北海道や中国・四国地方で上昇傾向がみられる一方、近畿や中部地方では下落が目立ち、地域差が浮き彫りとなった。

 北海道産は「ななつぼし」、「ゆめぴりか」がいずれも上昇したが、青森「まっしぐら」は1割下落し、秋田や山形の主力銘柄「あきたこまち」、「はえぬき」も微減。福島は「中通りコシヒカリ」が横ばいだったが、「会津コシヒカリ」は9割水準とやや下落した。

 栃木県では「コシヒカリ」が上昇した一方で、「とちぎの星」は微減。千葉県産コシヒカリもやや下落し、品種間で動向に差が生じている。
 新潟の「コシヒカリ」は横ばいだったが、「こしいぶき」は8%下落。富山のコシヒカリは5%上昇し、北陸産地間で明暗が分かれた。

 岐阜のコシヒカリは15%下落と大きく値を下げ、今回の統計の中でも最も下落幅が大きかった。愛知「あいちのかおり」は横ばいだった。
 滋賀県産は「コシヒカリ」、「みずかがみ」ともに12%下落した。他方、広島県産が堅調で、「コシヒカリ」が7%上昇、「あきさかり」も微増。中国地方では上昇基調が鮮明となった。

 九州は概ね横ばいで推移した。「夢つくし」、「元気つくし」、「さがびより」、「夢しずく」、「コシヒカリ」はいずれも小幅な変動にとどまった。ただし、熊本「ヒノヒカリ」は微減傾向となった。

<北海道・東北地方>
北海道「ななつぼし」:前月比101%(やや上昇)
北海道「ゆめぴりか」:前月比107%(やや上昇)
青森「まっしぐら」:前月比90%(やや下落)
秋田「あきたこまち」:前月比97%(微減)
山形「はえぬき」:前月比97%(微減)
福島「コシヒカリ(中通り)」:前月比100%(横ばい)
福島「コシヒカリ(会津)」:前月比90%(やや下落)

<関東地方>
栃木「コシヒカリ」:前月比103%(やや上昇)
栃木「とちぎの星」:前月比98%(微減)
埼玉「彩のかがやき」:前月比 データなし
千葉「コシヒカリ」:前月比96%(微減)

<北陸地方>
新潟「コシヒカリ(一般)」:前月比99%(横ばい)
新潟「こしいぶき」:前月比92%(やや下落)
富山「コシヒカリ」:前月比105%(上昇)

<中部・東海地方>
岐阜「コシヒカリ」:前月比85%(下落)
静岡「コシヒカリ」:前月比データなし
愛知「あいちのかおり」:前月比100%(横ばい)

<近畿地方>
滋賀「コシヒカリ」:前月比88%(下落)
滋賀「みずかがみ」:前月比88%(下落)

<中国・四国地方>
広島「コシヒカリ」:前月比107%(上昇)
広島「あきさかり」:前月比102%(やや上昇)

<九州地方>
福岡「夢つくし」:前月比99%(横ばい)
福岡「元気つくし」:前月比99%(横ばい)
佐賀「さがびより」:前月比99%(横ばい)
佐賀「夢しずく」:前月比98%(横ばい)
熊本「ヒノヒカリ」:前月比97%(微減)
熊本「コシヒカリ」:前月比99%(横ばい)

【編集部】

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