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ミニストップで不適切表示のその後 【続報】「おにぎり」のシール貼り替え問題

 コンビニチェーン「ミニストップ」において、おにぎりの消費期限表示に関する不適切な対応が発覚した。店舗で一度撤去した商品に再びシールを貼り替えて陳列、販売していたという。また、作ったおにぎりについて、しばらくストックした上で、恣意的に適時シールを貼付していたという事案も。このような、意図的なシールの貼り替えによって表示上の期限を実際の消費期限よりも延ばす行為が行われていた。これらの行為は、食品表示基準に抵触する可能性もあるとされるが、同社の現状、今後の対応について聞いた。

一問一答は以下のとおり。

Q1. 不適切表示はどのような経緯で発覚したのか。また、内部監査・通報体制などは整備されていたか。
A:社内における店舗に対する自主調査の際に、おにぎりの消費期限シールの二重貼りが明らかになった。告発、公益通報などではない。

Q2. 表示ラベル貼付の管理運用実態について、消費期限表示の貼付は通常どの工程で誰が確認し実施しているか。誤表示は現場の裁量で生じたのか、それとも本部の指導内容に起因するものか。
A:各店舗でマニュアルに従い、コメを炊飯しておにぎりを作り、「梅」なら梅、「鮭」なら鮭などの種類ごとに出来次第ラベルを発行して貼っていく。その過程で生じた事案。おにぎりを作ってから撤去する時間については、即座に答えられない。

Q3. 消費期限延長や再貼付の判断基準は?
A:おにぎりは作成後に、一定の消費期限を設定した上で棚に陳列する。お客様にはそれを2時間以内にお召し上がりいただくようにしている。製造後すぐに販売できなくなるわけではなく、一定の時間内であれば販売を継続できる仕組みになっている。店舗では販売期限が過ぎた商品を撤去する運用となっている。しかし今回、一部店舗で撤去した商品に新たなシールを貼り付け、再び販売する事例が確認された。シールの貼り替えによって表示上の期限を延ばす行為が行われた。

Q4. 違反行為が確認された店舗(23店舗)の営業管理責任について、該当店舗の多くが関西圏に集中しているようだが、地域別の指導体制やスーパーバイザーの関与状況について聞きたい。
A:特にそのような地域性というのは確認ができない。たまたま関西の方で多かったということ。

Q5. 23店舗については所管保健所に報告済とのことだが、行政指導等が行われた事実はあるか。
A:それぞれご注意をいただいている。所轄の保健所によっていろいろな対応が変わってくるので、いただいたお話しに沿って改善活動を行っているところ。行政措置は今のところない。詳しくは話せないが、すでに完了している店舗もある。

Q6. 全店での販売中止措置が取られているが、再開に向けた条件や時期の目処について現時点で説明可能な範囲を教えてほしい。
A:今のところ具体的なスケジュールは出ていない。再検査次第。

Q7. 現時点(19日午前)で該当商品の摂取による健康被害の申し出や体調不良等の報告は確認されているか。
A:本日、午前中現在で健康被害は出ていない。

【田代 宏】

関連記事:ミニストップ、製造・販売をストップ 手づくり商品の消費期限表示に不適切事案

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