厚生労働省は15日、ベトナム産リュウガン（ロンガン）の実およびその加工品について、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令の実施を決定し、各検疫所長宛てに通知した。
　輸入届出ごとの全ロットに対して検査を義務付けるもので、ベトナム産リュウガン（ロンガン）を対象とする残留農薬検査命令は今回が初めてとなる。

　検査命令の対象となった農薬は「トリシクラゾール」で、検疫所のモニタリング検査により基準値を超える残留が確認された。

＜違反の内容＞
① 品名：冷凍リュウガン（ロンガン）の実
輸入者：㈱神戸物産
輸出者・包装者：TNL AGRICULTURAL & FISHERIES CO.,LTD.
届出数量及び重量：1,000 CT、12,000.00 kg
検査結果：トリシクラゾール 0.11 ppm検出（基準：0.01 ppm)
届出先：横浜検疫所
日本への到着年月日：2025年６月２日
違反確定日：：同６月30日
貨物の措置状況：全量保管中

② 品名：冷蔵リュウガン（ロンガン）の実
輸入者：（同）UKY
輸出者・包装者：HOANG PHAT FRUIT CO.,LTD.
届出数量及び重量：1,200 CT、6,000.00 kg
検査結果：トリシクラゾール 0.10 ppm検出（基準：0.01 ppm）
届出先：東京検疫所
日本への到着年月日：2025年７月31日
違反確定日：同7月31日

※上の図は、ベトナム産リュウガン（ロンガン）の実の輸入実績（2024年４月１日から25年８月７日まで：速報値）