I-ne、ファブレス型R&Dを目指す 新研究所「JBIST(日本美科学研究所)」を設立
㈱I-ne(大阪市中央区、大西洋平社長)はこのほど、同社初となる研究所「日本美科学研究所(Japan Beauty Institute of Science and Technology/JBIST:ジェービスト)」を設立したと発表した。インハウスラボを併設した同拠点は、同社の強みであるファブレス体制を活かし、差別化技術の内製化と商品化工程の外部連携を両立させた、ハイブリッドな「ファブレス型R&D」を実現するというもの。
同社では、創業以来培ってきたファブレスでの商品開発の知見と、OEM・ODMパートナーとの強固なネットワークを活かし、「ファブレス型R&D」を採用。JBISTの「ファブレス型R&D」モデルでは、差別化技術や独自処方のプロトタイプ、エビデンス構築など核となる部分は自社で開発・特許化しながら、一方で、製剤化や量産等に関しては、OEM・ODMパートナーと連携することで、大規模な設備投資に依存せず、高度な商品開発を可能にしている。
また、マーケティングと研究開発を融合し、生活者インサイトに基づいた研究テーマの設計と社長直下の機動的な意思決定体制により、「売れる・選ばれる・続けられる」商品づくりを支える研究開発組織を目指す。
今後、併設のインハウスラボを活用し、プロトタイピングや検証を迅速に進行させる。2026年には、JBISTから生まれた研究成果を商品としてリリースする予定。また、JBISTをハブとして、社内外の技術・知見・人材を有機的に結びつける「コンソーシアム」体制を築く。すでに開始している日本化粧品領域で国内トップレベルのドラッグデリバリーの知見を持つ「佐賀大学 徳留嘉寛教授」との連携をはじめ、アカデミアとの共創を本格始動し成果を順次発表すると同時に、外部の専門家やパートナーとも共創し、高度でユニークな開発を推進する。
さらに、処方設計や品質管理など、人的資源やリードタイムを要するプロセスに、AIなど最先端のクリエイティブテクノロジーを活用する。従来のR&Dでは難しかった、小規模でもイノベーションを創出できるラボシステムを構築するという。