ニップン、第1四半期決算短信発表 売上は対前年同期比2.2%、利益は同8%増
㈱ニップン(東京都千代田区、前鶴俊哉社長)はこのほど、2026年3月期第1四半期(25年4月1日~6月30日)決算短信を発表した(連結)。売上は、対前年同期比2.2%増の1,042億1,900万円、営業利益は同8%増の55億4,400万円だった。
同社グループは、経営理念「人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します」の下、企業価値の持続的な向上に努めている。
当第1四半期連結累計期間は、収益力強化を図る取り組みとして、マーケティング戦略を家庭用領域から業務用を含めた全領域へ展開させるため、「消費者起点のマーケティング」を徹底し、ブランド認知のさらなる向上と収益拡大を目指した。また、成長領域の拡大に向けた取り組みとして、今年4月、冷凍食品の今後の需要拡大を見据えた供給体制の増強を図るため、㈱畑中食品を連結子会社化し、冷凍食品新工場の建設に着手した。
業績は、インバウンド需要の拡大やマーケティング戦略を駆使した販売促進、諸コストの上昇に伴い実施した価格改定により売上は増収。利益面では、各事業において原材料費や人件費、物流費を始めとした諸コストの増加があったが、製粉事業・食品事業ともに販売数量の増加があったことで増益となった。一方で、前年に遊休地の売却による特別利益の計上があったことで、親会社株主に帰属する四半期純利益は46億7,800万円(同49.6%)となった。