養命酒製造、2026年3月期第1Q決算発表 売上は前年同期比1.3%減も、利益は同234.8%に
養命酒製造㈱(東京都渋谷区、田中英雄社長)はこのほど、2026年3月期第1四半期決算短信を発表した(非連結)。売上は前年同期比1.3%減の23億3,800万円、利益は同234.8%の8,800万円だった。
同社は、経営理念「生活者の信頼に応え、豊かな健康生活に貢献する」の下、事業ビジョン「すこやかでより良い時間を願う人々を応援する」に基づき、中期経営計画(22年4月~27年3月)において、「次の100年に向けた成長投資と持続的成長基盤の確立」を基本戦略と定め、「養命酒」および、酒類・食品の卸売販売を中心とする既存事業の収益力強化(深化)と、これまで取り組んできた「くらすわ」ブランドを中心とした新たな事業基盤の構築(探索)を同時に行う「両利きの経営」を推進。収益性を確保しつつ成長投資を行い、新たな企業価値の創造に取り組んでいる。
24年3月期第1四半期の業績は、「くらすわ」関連事業が伸長したが、「養命酒」が前年を下回ったことで売上は減収。営業利益は、国内「養命酒」の販促活動の見直しにより増益となった。
国内「養命酒」については、新聞とWEB等の広告を実施したほか、消費者とのダイレクトコミュニケーションを重視し、店頭等での接点強化と、卸店やドラッグストア等主要販売チャネルの小売店と協働して陳列強化等の店頭販促に取り組んだ。しかし、物価上昇による消費行動への影響等の要因で、売上は同8.4%減の16億1,500万円だった。
酒類・食品については、外販(他社チャネル販売)のギフト販売が堅調に推移したこと等により、同5.4%増の2億3,000万円なり、海外(海外「養命酒」を含む国外販売)については、「養命酒」の売上が前年を下回ったことにより同43.6%減の2,800万円だった。これらの結果、養命酒関連事業の売上は同7.5%減の19億7,000万円だった。
「くらすわ」関連事業は、昨年10月の「くらすわの森」のグランドオープン、昨年11月からの都内ベーカリーの新規出店等により売上が伸長。通販は、専用ブランド「まいにち養生365」(まいにちようじょうさんろくご)において新商品を投入したほか、『五養粥』、『幸健生彩DX』が売上に寄与し、堅調に推移した。これらの結果、「くらすわ」関連事業の売上高は同53.7%増の3億6,800万円だった。