1. HOME
  2. 山笠太郎シリーズ
  3. 山笠太郎の健康管理とほほ日記 ~不摂生な私が25年もスポーツクラブに通える理由~(24)【東京編(11)】

山笠太郎の健康管理とほほ日記 ~不摂生な私が25年もスポーツクラブに通える理由~(24)【東京編(11)】

太郎ちゃん、ベールを脱ぐ?!

 ザップのストレッチスペースはトレーニングエリアの一番奥のスペースにあり、さらにその奥にはスタジオエリアがあった。それ故、スタジオレッスンに行くにはトレーニングエリアを通り抜けて行く必要があった。スタジオスペースとはガラス張りで仕切られていたが、レッスンによってはブラインドを降ろして中を見えなくさせる事もできた。

 とある日曜日の事だった。いつも通り朝イチ8:30からトレーニングに来ていた小生は11時を過ぎた頃、やれやれとばかりにクールダウン。ストレッチに取り組んでいた。次のレッスンまでは30分以上時間があり、閑散としたスタジオでは初めて見かける小柄で筋骨隆々な担当インストラクターの女性が準備も兼ねカラダをほぐしていた。

 よく見ると「あれっ、可愛い…(笑)」

 年の感じは30代半ば過ぎ?日焼けしたロリフェイス。小生が20代の頃ファンだった(イケメンプロゴルファーと結婚した)かとうれいこ似だ。しかも筋骨隆々なボディビルダー体型からは想像のつかない程のボインちゃんだ(言い方古っ)。

 それからというもの、小生、毎週日曜日ザップに行くのが楽しみになった…(苦笑)

 この手のいわゆる「男好き」するタイプの女性インストラクターって、実はスタジオレッスンの大半を支配していた当時の主婦層や30代OL達にはさほど人気がなくて(汗)レッスンは比較的閑散としていた。

 一方、土曜日の10時からのスタジオレッスンは、ロン毛でサーファー風男性インストラクターが受け持っており大盛況であった。

 スタッフの宮原クンに「スゲェ人気だねぇ…熱気ムンムンじゃん」と問うと、格闘技オタクで生真面目な体育会系宮原クン「品川の大手スポーツクラブからヘルプで来てもらっておりまして、今月でレッスンが終わっちゃうので…その影響もあるかと思いますが、とにかく女性人気が凄いっす」との事であったが、「どれどれ」とばかりによ~くそのインストラクターを観察すると、身長は推定170㎝弱でカラダも普通体型…髪がロン毛っていうだけでお顔立ちもただ黒いだけであった(苦笑)

 このなんちゃってトレンディ俳優?風インストラクターさん、会員さん達のレッスン時のこの高揚感からするときっと、短期間の内に最低でも5人の連絡先はゲットしているに違いない…と勝手に(その後の展開も含め)空想している太郎ちゃんがいた。

「花金」と呼んでいた時代、指名しなかった夜

 改めて見ると日焼け&加齢によるお肌のおつかれちゃんが目立つ(汗)グラビアアイドルかとうれいこ似のインストラクターを発見してから(苦笑)1カ月くらい経った頃の事だ。

 当時健康食品チームの営業課長でありプロダクトマネジャーでもあった小生、昼夜に渡る営業活動はもちろんの事、新商品開発からCMをどうするか等のプロモーション、はたまた業界の会合や業界紙インタビュー対応等々、実はそれなりに激務であったのだ。

 そんな時に限って何かの拍子に爆発するというか(汗)魔がさすというか(笑)…とある接待が終了した金曜日の夜10時を過ぎた頃、小生の千鳥足は自宅へ…ではなく乗り換えるはずの駅で途中下車。そのまま都内有数の歓楽街の一本裏手に所在する人気フーゾク店「ビッグ」へと向かっていた(汗)。

 気が付けば待合室に…さすが「花金」結構混雑していて30分以上待ちだ。ほろ酔い気分で待合室を見回すとフーゾク嬢の手書きコメント付きのチェキが壁一面に張り付けてあった。

 すると…「レア出勤!!伝説のロケット〇レイちゃん本日降臨」と…(笑)どこからどう見ても毎日曜日ザップでお見かけするかとうれいこ似のインストラクターではないか‼一気に酔いが醒めた…気がした(苦笑)

 残念ながら(笑)お手合わせできなかったが、エリア的にこの店って絶対ザップの会員さんも遊びに来ているよな…と思いを巡らせると「こりゃキツイぜ」と複雑な心境に陥った。

 それから程なくして、唐突にかとうれいこ似インストラクターのスタジオレッスンが消滅していた。結局、かとうれいこ似とロケット〇という強烈なインパクトを小生に残し、名前すら分からずじまいで突然フェードアウトしていったのであった。

 と…そんな昔話を最近、パーソナルトレーナーの沖山クンに何気に話したところ「何で指名しなかったのですかぁ山笠さん…勿体ない」と思いがけずしつこく食いついてきた(笑)小生には沖山クンのその声のトーンが何故か空しく響いて聞こえた。

(つづく)

<プロフィール>山笠太郎(やまがさ たろう)
三無主義全盛の中、怠惰な学生生活を5年間過ごした後、運良く大手食品メーカーに潜り込む。健康食品事業部に配属され、バブル期を挟み10年。その間に健康食品業界で培った山笠ワールドと言われる独自の世界観を確立。その後社内では様々な部門を渡り歩き47都道府県全ての地に足を踏み入れる事となる。

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ