ラフマ抽出物、米国で大規模ヒト試験 被験者370人、睡眠の質・ストレス改善を検証
㈱常磐植物化学研究所(千葉県佐倉市、立﨑仁社長)が製造販売する機能性表示食品などに使用する原材料、ラフマ抽出物「VENETRON」のストレスや睡眠の質の改善効果を検証する臨床試験が米国で行われ、試験結果をまとめた論文が先月、海外のオープンアクセスジャーナルに掲載された。
同社の発表によれば、試験は、米Radicle Science社と共同で昨年実施。米国在住の21歳から75歳までの370人を被験者にした、大規模なランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を、消費者直接型臨床試験の形式で行ったという。同社は今後について、「この試験結果をもとに、米国に向けたVENETRONの販売を強化する」としている。
試験期間は6週間。被験者は、VENETRONを1日あたり50mgまたはプラセボを摂取した。評価項目は、睡眠の質およびストレス。評価にあたっては、PROMIS Sleep Disturbance 4aスコアとNIH Toolbox Perceived Stress Scaleスコアをそれぞれ指標にしたという。
VENETRONに含まれる、ラフマ由来ヒペロシドおよびイソクエルシトリンは、機能性表示食品の機能性関与成分。届出件数も多い。機能性表示としては、睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つ旨、月経前の一時的なすっきりしない気分の軽減に役立つ旨の大きく2種類が届け出られている。
【石川太郎】
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