1. HOME
  2. 調査
  3. 富士経済、清涼飲料の国内市場を調査 健康意識の向上や止渇需要の高まりで無糖飲料の割合が年々高まる

富士経済、清涼飲料の国内市場を調査 健康意識の向上や止渇需要の高まりで無糖飲料の割合が年々高まる

 ㈱富士経済(東京都中央区、菊地弘幸社長)はこのほど、無糖飲料の好調が続く清涼飲料の国内市場を調査した。その結果を「2025年 清涼飲料マーケティング要覧」にまとめた。調査では、果実・野菜飲料、炭酸飲料、乳性飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター類、機能性飲料、その他飲料の8カテゴリーを対象に清涼飲料市場の現状を明らかにし、将来を展望した。

 それによると、清涼飲料の国内市場は、値上げによる買い控えがみられるため数量ベースは減少している一方で、商品単価の上昇で市場は小幅ながら拡大が続く。25年の市場は、前年比3.9%増の5兆8,093億円と見込む。健康意識の向上、猛暑による止渇需要の高まりでユーザーの甘さ離れが進み、無糖炭酸飲料や無糖茶飲料の伸びが市場拡大に貢献している。また、リフレッシュやリラックスを訴求したフレーバーで新規需要の獲得が期待され、ミネラルウォーター類も好調だとしている。
 26年も同様の傾向が続き、無糖炭酸飲料や無糖茶飲料の好調が続くことに加えて、無糖紅茶飲料や国産ミネラルウォーター類などの伸びも期待され、市場拡大が予想される。
 
 無糖茶飲料市場では、25年は脱コモディティ化に向けた主力ブランドのリニューアルやプロモーションが活発化し、9割弱を占める緑茶が好調。濃い味の緑茶の好調も市場拡大に貢献する。アーモンド飲料市場は、24年は一部メーカーの休売、それによる他の植物性飲料に売り場が切り替わるケースがみられたため市場は一時縮小した。25年は、『アーモンド効果』(江崎グリコ)のプロモーション強化や『アーモンド・ブリーズ』(カゴメ)の刷新に伴うテレビCMの増加によって好調であるほか、それらの認知度向上で、豆乳をはじめとする他の植物性飲料からの需要流入も期待され、市場は前年比20.8%増が見込まれるとしている。26年は、上位メーカーの注力度の高さが市場の安定成長を支えるとみている。プロモーションによる話題性で健康志向のユーザーを引き付け、市場は引き続き拡大が予想されるとしている。

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ