食安委、「自ら評価」の募集開始 7月31日まで、リスク評価候補を受付
内閣府食品安全委員会は7月31日まで、「自ら評価」に関する食品健康影響評価案件の提案募集を行う。「自ら評価」とは、リスク管理機関(消費者庁、厚生労働省、農林水産省など)からの要請がなくても、国民の意見を基に食品安全委員会が独自に判断し、リスク評価を実施する仕組み。
これは食品安全基本法第23条第1項第2号に基づいており、科学的知見と国民ニーズの両面から対象案件が選定される。
「自ら評価」案件の選定基準
評価対象候補の選定は、食品安全委員会の企画等専門調査会において、以下の基準に該当するものから優先度の高いものを選定する方針。
・健康被害の発生が確認されており、リスク評価の必要性が高いと判断されるもの
・健康被害は明確に確認されていないが、将来的な発生の恐れがあり、リスク評価の必要性が高いと判断されるもの
一方、以下の例示に該当する案件は「自ら評価」の対象外とされる。
・現在評価中、または評価済みのもの
・食品の問題ではないもの
・表示や監視・指導など、リスク管理の問題に属するもの
また、科学的知見が不十分な案件については、リスク評価の代替措置として、「ファクトシート」や「Q&A」の作成・情報提供、またはSNSを通じた情報発信にとどまる場合がある。科学的根拠が曖昧な風聞や口コミのみに基づく提案は、審議対象とならないことがある。
詳細はこちらから(食安委HPより)