暑さ対策サプリ、消防と共同開発 佐藤薬品工業、奈良県広域消防組合と包括連携協定
医薬品の製造販売やサプリメントの販売を行う佐藤薬品工業㈱(奈良県橿原市、佐藤雅大社長)が、同社と同じ橿原市に本部のある奈良県広域消防組合消防本部と包括連携協定を締結、協定の第1弾として、消防隊員の暑さ対策を目的に共同開発したサプリメントのモニター調査を来月から3カ月間、実施する。同調査では、開発した塩分補給サプリが暑さ対策にどの程度役立ったかを調べる。同社が18日、発表した。
同社の発表によれば、包括連携協定は今月17日に締結。締結した4つの連携・協力協定の中に、「消防活動時の安全管理に資する商品の開発に関すること」があり、その一環として、同組合の消防隊員の要望を基に開発した塩分補給サプリを用いたモニター調査を実施するという。
来月から実施するモニター調査では、奈良県広域消防組合消防本部の消防隊員約200人に同サプリを計1,200袋配布し、訓練前や出動前の暑さ対策のための塩分補給の目的で摂取してもらう。その上でアンケートを行い、暑さ対策効果を検証する。また、これと同様のモニター調査を、奈良県内の高校野球部等のスポーツ関連団体や建設業者などに対しても行うという。
開発したサプリは、ナトリウム、カリウム、ブドウ糖、クエン酸などを配合したもの。『RED-Q』及び『CrewSupport』といった2種類の商品名、容器包装デザインを用意した。販売については、来月から同社のオンラインショップで先行販売を行い、来春、正式発売するという。
(冒頭の写真:佐藤薬品工業らが開発した塩分補給サプリのパッケージデザイン2種。同社の報道発表資料から)