4月家計調査、サプリ消費支出34%増 勤労者・無職世帯とも2ケタ増で1,300円台に
総務省統計局が6日発表した4月の家計調査によると、同月に2人以上の世帯がサプリメントなど健康保持用摂取品に支出した金額は1世帯あたり1,301円で、名目の前年同月比は34.4%増と大幅に増加した。増加は3カ月ぶり。勤労者世帯、無職世帯がそれぞれ支出を大きく増やした。
前の年の4月の支出額は968円。昨年4月は、小林製薬「紅麹サプリ」健康被害問題が明るみに出た翌月で、名目の前年同月比は15.7%減と2ケタの落ち込みを見せていた。そのため、前年の反動と見ることも出来る。だが、健康保持用摂取品の支出額が単月で1,300円台の乗るのは異例で、少なくとも直近4年では例がない。反動増にしては増加率が大き過ぎると言えそうだ。
支出額を世帯別に見ると、勤労者世帯は781円で、名目の前年同月比は18.7%増。一方、無職世帯は2,211円で、同じく名目の前年同月比は54.6%増と、目を見張る伸びを示した。勤労者世帯の増加は14カ月ぶり。無職世帯は2カ月ぶりの増加だが、支出額が2,000円台に乗るのは2018年12月以来となる。
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