龍泉堂、機能性食品原材料の品目拡充 新たにオリーブ葉抽出物とアロニア果実抽出物
㈱龍泉堂(東京都豊島区、塩島由晃社長)が機能性食品原材料のラインアップを増やしている。16日、オレウロペイン含有オリーブ葉抽出物「ボンオリーブ(Bonolive)」と、シアニジン配糖体等のポリフェノールを含むアロニア果実抽出物「ブレインベリー(Brainberry)」の販売を新たに始めると発表した。これで同社が今月に入って発表した新たな取り扱い品目は計4製品。品目数を拡充して原材料事業を強化する。
ボンオリーブ、ブレインベリーともに、海外の開発製造元から日本独占販売権を取得したという。日本ではもともとCBC㈱(東京都中央区)が販売権を保有していた。両素材とも海外で実施された臨床試験で機能性が検証されているといい、龍泉堂は今後、国内でのエビデンス取得を進める。
ボンオリーブは、オレウロペインを40%以上、総ポリフェノールとしては50%以上含むオリーブ葉抽出物で、生産国はスペイン。血中オステオカルシン濃度を高めるなどして骨の健康を維持する機能のあることが臨床試験で検証されている。
一方、ブレインベリーは、バラ科植物アロニアの果実の抽出物で、生産国はポーランド。アロニア果実に含まれるアントシアンの一種、シアニジン-3-ガラクトシドの含有量を15%以上で規格化しており、認知機能を維持する働きを持つ可能性が臨床試験で示唆されている。同社は1日摂取目安量を65mgという少量で案内している。
同社が今月発表した新たな取扱素材としては他に、短鎖脂肪酸の酪酸を35%以上含有する酪酸カルシウム加工食品素材「ブチシールド(ButiShield)」と、3種類のインド産ハーブをブレンドした「スレンダコア(Slendacor)」がある。後者については昨年9月、新規に取り扱うことを明らかにしていた。
【石川太郎】
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