龍泉堂が新規素材、短鎖脂肪酸に着目 酪酸カルシウム加工原材料、製造元の米メーカーから国内独占販売権
㈱龍泉堂(東京都豊島区、塩島由晃社長)が新たな機能性食品素材(原材料)の販売を開始する。短鎖脂肪酸の一種、酪酸を35%以上含有するもの。「腸活」をキーワードに、サプリメントや健康食品などへの配合提案を月内から始める。これまでに国内で販売された実績のない新規素材。米国の製造販売元から国内独占販売権を得た。
同社が12日、発表した。新たに輸入販売を始める機能性食品素材は、酢酸カルシウム加工食品(粉末)で、製品名は「ブチシールド(ButiShield)」。マイクロカプセル加工を行うことで、酪酸の独特な匂いを抑えつつ、大腸まで届きやすくしているという。製造元は、ルテインの原材料ブランド「フローラグロー(FloraGLO)」で知られる米ケミン社。同社との間で日本国内独占販売契約を交わした。
機能性については、消化器症状を評価するのに用いられる消化管症状評価尺度(GSRS)を指標にした臨床試験で、有意な改善が認められているという。この試験は、軽度の消化不良症状のある健康な成人20人を対象に海外で行われた。龍泉堂は今後、国内でのエビデンス取得に向けた準備を進める。将来的には機能性表示食品対応素材として販売展開していきたい考えだ。
新製品のお披露目の場は、今月21日から23日まで都内で開催される展示会(ifia/HFE2025)になる。同展示会に出展し、本格的な案内を開始する。
【石川太郎】
(冒頭の画像:龍泉堂の新製品「ブチシールド」のロゴマーク。同社の報道発表資料から)