日本発機能性原材料で米国市場進出 GNG連続セミナー第2回、「専門家・消費者へのマーケティングが必要」
㈱グローバルニュートリショングループ(GNG、東京都豊島区)は8日、先月24日にスタートした「米国機能性原料ビジネス成功講座」の第2回をオンラインで開催した。前回に引き続き同社の武田猛社長が講師を務め、米国ダイエタリーサプリメント市場の近況等を伝えつつ、北米や欧州などを拠点とする主要機能性原材料企業のビジネスおよび研究開発スタイルなどを類型化しながら紹介。2006年から17年までの間に活発に行われたM&A(買収)の動きも伝えた。
全4回で行われる同講座は、参加対象をGNG会員企業に限定。国内の機能性原材料メーカーが、ヘルスクレーム(構造・機能表示)を行うためのエビデンス(科学的根拠)が十分あるなどとする「差別化原材料」を通じて、米国のダイエタリーサプリメントやニュートリション(栄養)の市場に進出、事業展開していくための戦略等を、ケーススタディを行いながら伝える。キーワードは、「ブランディング」だ。
この日の第2回で武田氏は、米国でブランディングに成功した機能性原料の具体名を挙げながら、成功のために求められるマーケティング活動の在り方を提示。対業界向けの活動は当然のこととして、専門家(有識者)と消費者に対するマーケティングも必要になると指摘した。その上で、日本企業が過去に米国市場で展開した機能性原料についてケーススタディを行い、訴求機能別の消費者ニーズなど、同国の市場特性を十分踏まえたヘルスクレームなどを検討する必要があるとした。
GNGは、全4回終了後の今月29日、同講座に関連するセミナーを都内で開く。「米国ダイエタリーサプリメント・機能性食品市場への原料展開に向けたブランディング戦略セミナー」と題して開催するもので、講師として、機能性原料のブランディング等を手がけてきた人物を米国から招へいする。
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