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第40号国産ジビエ認証施設誕生 廃校を再生、地域一体で推進する「ジビエの郷づくり」

 農林水産省は25日、(同)ジビエの郷おおさき(代表・菊地雄大氏)が運営する「大崎市ジビエ食肉処理加工等施設」(宮城県大崎市)を、国産ジビエ認証制度に基づく第40号認証施設として認定したと発表した。

廃校を活用した最新設備

 大崎市ジビエ食肉処理加工等施設は、廃校となった小学校を改修して設置された公設民営型の施設。鳥獣被害防止総合対策交付金を活用して整備され、2023年度に東北初の処理施設として完成した。
施設には減容化処理施設も併設されており、捕獲・運搬・搬入・処理加工までの全行程において独自に作成した衛生管理手引書に基づいた厳格な運用が行われている。

 専門研修を受けたハンター「ジビエハンター」が捕獲したイノシシのみを受け入れ、豚熱や放射性物質についても全頭検査を実施するなど、徹底した安全管理体制が敷かれている。2024年度の年間処理頭数は144頭。精肉・加工品は道の駅や飲食店、各種イベントなどを通じて「大崎ジビエ」ブランドとして販売される。

地域と一体「ジビエの郷」プロジェクト

 ジビエの郷おおさきでは、単なる食肉処理にとどまらず、地域・行政・自治体が連携して「ジビエの郷づくり」を進めている。市内イベントへの積極参加や、料理教室・試食イベントの開催など、地域住民との交流を深める活動にも注力。地域ぐるみでジビエ文化の定着とイノシシ資源の有効活用を図ることで、農作物被害の軽減や地域経済の活性化にも貢献している。

 ジビエ認証は、衛生管理基準やトレーサビリティ確保のための適切な表示管理を満たした施設に与えられるもので、より安全・安心なジビエの普及を図ることを目的に、2018年に制度化された。今回認証された施設は、イノシシを対象とする東北初のジビエ処理施設として整備され、地域活性化の一翼を担う取り組みが進められている。

<概 要>
施 設 名:大崎市ジビエ食肉処理加工等施設(宮城県大崎市)
事業者名:合同会社ジビエの郷おおさき(指定管理者)
代表者名:菊地雄大
整備時期:令和5年度(公設民営)(鳥獣被害防止総合対策交付金を活用し施設を整備)
取扱獣種:イノシシ
年間処理頭数:144頭(令和6年度)
従事者数:3人
主な販路:道の駅や飲食店等への精肉・加工品の出荷、イベント販売など

農林水産省ホームページはこちら(国産ジビエ認証施設の第40号認証について)

(冒頭の写真:同社のホームページより転載)

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