北の達人、2月期決算発表 営業利益、前年比15.6%増
㈱北の達人コーポレーション(札幌市中央区、木下勝寿社長)はこのほど、2025年2月期(2024年3月1日~25年2月28日)決算短信を発表した。売上高は前年比19.4%減の118億2,600万円、営業利益は同15.6%増の16億7,500万円だった。
同社グループは、ミッションとして掲げる「びっくりするほど良い商品で、世界のQOLを1%上げる」の実現に向け、自社オリジナルブランドの健康美容商品や美容家電等を販売する「ヘルス&ビューティーケア関連事業」を主要な事業として展開している。
なかでも、主力ブランドである「北の快適工房」において、集客部門の社内教育・研修体制の整備や改善に取り組み、これまで培ってきたマーケティングにおけるクリエイティブスキルのさらなる向上と組織力強化を通じた新規顧客獲得人数の増加を図った。さらに、連結子会社である㈱SALONMOON(東京都中央区、堀川麻子社長)のオリジナルヘアケアブランド「SALONMOON」では、各種ECモールでの販促施策、新商品や新たな美容家電ジャンルであるドライヤーのリリース等を通じ業績拡大に取り組んでいる。
オリジナルブランドの「北の快適工房」では、顧客ニーズに対して具体的に効果を体感しやすい化粧品や健康食品等を、主にインターネットで販売している。「びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しない」という方針の下、学術的データだけではなくモニター検証による実感度を重要視した厳しい開発基準を設け、高品質な商品を取り扱う。40代以降が主な顧客層で、基本的には商品を1カ月で使い切る設計で開発。売上の約7割が定期顧客のため、継続的に購入してもらえることで安定成長する収益構造を実現している。
また、「その他ブランド」では、21年10月に立ち上げたニコチン・タールが一切含まれず副流煙も発生させない電子タバコを取り扱う「SPADE」が同ブランドを牽引。「SPADE」はインターネット販売でのみ展開しており、同じく定期購入型のビジネスモデルとなっている。