1. HOME
  2. 健康食品
  3. 健康被害問題余波、梅丹の工場閉鎖へ 親会社の小林製薬取締役会が決議、「操業再開の目途が立たない」

健康被害問題余波、梅丹の工場閉鎖へ 親会社の小林製薬取締役会が決議、「操業再開の目途が立たない」

 小林製薬㈱(大阪市中央区、豊田賀一社長)は、梅肉エキス健康食品を製造販売する連結子会社、㈱梅丹本舗(和歌山県紀の川市)の工場施設を6月末に閉鎖する。同工場は、小林製薬が販売していたサプリメントによる健康被害問題を受け、昨年4月から操業を停止。同年1月、紅麹原材料の製造設備が、小林製薬の旧大阪工場(23年12月閉鎖)から移管されていた。問題発覚後、厚生労働省などの立入検査を受けていた。昨年から続く『古式梅肉エキス』など梅丹本舗による梅肉エキス健康食品の製造販売の休止は当面、継続されることになる。

「古式梅肉エキス」など梅丹本舗製品の製造販売休止継続へ

 小林製薬が14日開催の取締役会で決議し発表した。梅丹本舗による梅肉エキス健康食品の製造販売について同社は「現時点では事業としての見通しが立たない」、閉鎖を決めた工場については「操業再開の目途が立たない」とそれぞれ説明している。同社は昨年8月、紅麹事業からの撤退を発表していた。同工場には約40人の従業員がいたとされる。小林製薬は今後、従業員の再就職などを支援するようだ。

 法人としての梅丹本舗の今後については、取材に対して、「今後どうしていくべきか検討する」(広報部・IR部)と答えた。ただ、14日の発表では、「梅丹本舗製品に関して一部のお客様から販売再開のお問い合わせもあり、梅という素材の持つ可能性を精査することを含め、中長期的に新製品としての可能性を検討していく」としている。

 梅丹本舗のウェブサイトによれば、同社は1925年創業、1969年設立。いわゆる自然食品の流れを汲む健康食品の老舗企業として知られる。2019年、全株式を小林製薬に譲渡していた。

 小林製薬は、工場閉鎖に伴う連結業績への影響について「軽微」としている。

【石川太郎】

関連記事:オアシス、小林製薬旧経営陣を提訴 紅麹サプリ健康被害問題巡り約135億円の損害賠償請求

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ